新潮文庫
白骨

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 451p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784102021132
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

裁判所から召喚された世捨て人作家コーソは、出廷命令を無視して行方をくらますことにした。元恋人と空路ミネソタを目指すが、空港は大雪で閉鎖。レンタカーで移動する二人は、吹雪で事故を起こし凍死寸前に。やっと見つけた空き家で床板を燃やして一命を取りとめるが、床下からは何体もの白骨死体が―。その家にまつわる身の毛もよだつ驚愕の秘密とは?至高のサスペンス登場。

著者等紹介

フォード,G.M.[フォード,G.M.][Ford,G.M.]
長年コミュニティカレッジで創作講座を担当した後、40歳を過ぎてから私立探偵レオ・ウォーターマンを主人公にした『手負いの森』(1995年)で作家デビュー。生粋のニューヨーカーながら現在はシアトル在住

三川基好[ミカワキヨシ]
1950年生れ。東京都出身、盛岡市在住。早稲田大学文学部教授、英米文学翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

紅はこべ

24
元新聞記者、現在は犯罪実録物作家のコーソは新作が巻き起こしたトラブルを避けるために、シアトルから逃げ出したが、白骨死体を発見したり、殺人の疑いをかけられたり、散々な目に。潔白を証明するために調査を開始するが、それは一人の謎めいた女性の足跡を辿る事だった。謎の悪女の痕跡を追うという『火車』『白夜行』『煙で描いた肖像画』などと同系列の話かな。本作の美女は中でもかなり凄まじい。ラストでこの美女の残した連鎖が続きそうという暗示にぞっとさせられた。元々このシリーズは主人公の元恋人の刺青美女の存在感が際立っている。 2010/05/11

アン

6
最初は共感できなかったコーソとドアティが、だんだん魅力的になり、次第に明らかになる真実に驚愕。シリーズ化希望と思ったら、既にこれが3作目とは。今後の楽しみが増えました。2017/06/06

円盤人

3
出廷命令から逃避中の作家コーソが、恋人ドアティと迷い込んだ小屋で、いくつもの白骨死体を発見する。それなりに読み応えはあったが不満も残った。コーソとドアティのキャラは立っている。最後のピンチや犯人の猟奇性も悪くない。しかしサスペンスのギアを1速に入れるのが正直ヘタで、せっかくの展開に十分乗り切れなかった。皮肉めいた言い回し、婉曲的な表現が、サスペンスの演出ではマイナスに働いているのだ。要するに「わかりにくい」。それらは海外小説の特徴でもあるが、本作は作者の仕掛けが透けて見えるだけに、よけいに苦しい気がした。2019/04/11

まさ

3
導入部凄いっす。次々に暴かれる過去凄いっす。ただ終盤にようやく姿を表す犯人の描写がざっくりしすぎじゃないですかね・・・手に汗握るラストの対決よりなぜこうなったのかという件の描写を期待してました。2012/02/19

marb21

2
再読。コーソシリーズ。偶然死体を発見したコーソ。シリアルキラーを探し出す旅へ。面白い。スリルとサスペンス。結末も怖い。2021/11/14

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/360547
  • ご注意事項

最近チェックした商品