内容説明
シアトルを震撼させた連続レイプ殺人。逃げ延びた女性の証言で、強制猥褻の前科がある悪党が逮捕され、市民は安堵した―はずだった。だが、死刑執行6日前、新聞記者コーソを証人の女性が訪ねて、偽証だったと告白。冤罪を確信したコーソは真犯人探しに乗り出した。さらに新たな犠牲者が出るに至り、事件は思わぬ結末を迎えた!推測不能、純度100%の時限爆弾サスペンス登場。
著者等紹介
フォード,G.M.[フォード,G.M.][Ford,G.M.]
長年コミュニティカレッジで創作講座を担当した後、40歳を過ぎてから私立探偵レオ・ウォーターマンを主人公にした『手負いの森』(1995年)で作家デビュー。現在はシアトル在住
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感想・レビュー
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キムチ
17
コーソが活躍するシリーズものとあるし、「シアトル中を戦慄に陥れた凶悪レイプ事件の真犯人が実は?!」とあるので期待した。 でも、コーソの風貌(ステーブン・セガール風でおっさんポニーテル)犯人の醜悪な外見(無実であったとしても、同情の余地なさそう)ともっさりした展開で、なかなかページが進まなかった。 半分ほど読むと、わき役の人物描写に彩りが広がり、交わす会話のおしゃれなこと! 合衆国の警察より、コーソが解決に導くのが作り物めくが、映画にすればおもろいだろうな。2013/11/12
tom
8
エンタメ本。猟奇殺人事件物語。犯人として逮捕された男の死刑が迫る中、過去に誤報を出して職場を追われた主人公の新聞記者や全身入れ墨の女性カメラマンが真犯人を追うという物語。けっこうなテンポ感で話は進み、主人公たちのキャラクターもそこそこのもの。それなりに楽しめる。ただし、同系統の名作「羊たちの沈黙」と比べると、ははるかに格落ち。「羊」がきちんと精神医学などの下調べをして書いているのに対して、こちらの方は、あちらこちらずさんすぎる。まあ、ちょっとした楽しみに読む本。2013/04/06
イタリアンでこちん
4
初読。US.西海岸ワシントン州シアトル:スターバックス発祥の地で有名ですね。航空機のボーイング、書店のアマゾン、アメリカ任天堂もシアトルですよ。そんな州都:オリンピアより有名な大都市で起こる連続殺人レイプ事件とタイムリミット・サスペンスを反骨的で義理難い記者:フランクと魅力的で男勝りの腕の立つカメラウーマン:メグとのコンビ大活躍。都市警察の腐敗と事勿れ主義の横行、家族愛のアメリカ国民性、あとはお決まりのラブ・ストーリーてか、ケッ!とならないのがこの作品の良い所!唯一の生き証人の新たな証言と 続2009/12/19
はな
2
連続レイプ魔として逮捕された人間のクズとも言うべき男の冤罪を晴らすべく新聞記者が真犯人探しに乗り出す。但し、期日は死刑執行までの6日間…というお話ですが、かなり読みやすかったです。途中でラストの展開が読めてしまいましたが、登場人物が結構いいので楽しく読めました。洋物嫌いな人ってカタカナの名前が覚えられないからって理由が多いと思うんだけど、これは分りやすい人物設定で、なかなかのものだと。2014/01/20
marb21
1
再読。連続殺人犯として死刑執行真近の死刑囚。真犯人は他に?記者として真相を調べる主人公とヒロイン。予想通りの気持ちよい大円団からの・・・。 最強の面白本。ラストも味わい深い。2021/10/15
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- 和書
- ゆきのよる