内容説明
元傭兵のボディガード、マックスは天を呪った。現場に響く突然の銃声、転がる死体。わけもわからぬまま、彼は追われる身となった。一方、冴えない刑事ギャランは、ロンドン中にもつれた凶悪事件の糸を追っていた―。窮地の果てに反撃を試みるマックスと、ギャランの軌跡が交わったとき、現れた絶望の銃口とは?緻密かつ超ハイスピードで展開する裏切りの連鎖、絶品のクライム小説。
著者等紹介
カーニック,サイモン[カーニック,サイモン][Kernick,Simon]
1966年生れ、ロンドン在住。10年ほどのIT関連のセールスマン生活を経て、2002年『殺す警官』でデビュー、「次代のノワールの帝王」と高く評価された。いま最も活躍を期待されているイギリスの新鋭である
佐藤耕士[サトウコウジ]
1958年生れ。上智大学文学部英文学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
木村 武史
11
面白かった。この作品でカーニック作品が確立されたのかも。「ハイスピード!」や「ノンストップ!」を読んだ時の衝撃が蘇ってきました。冒頭で絶体絶命の状況に立たされている主人公。読む進めるごとに謎が深まり、点と点が繋がるイメージ。500ページ越えもあっと言う間でした。デビュー作の「殺す警官」と少しリンクしているのもちょっと良かった。ラストもどう迎えるのか全然想像つかなかった。この作家の作品ってもうないのかな?2023/08/01
對馬 正晃
8
序盤の展開はとてもスピード感があったのですが、中盤は地味な捜査や逃避行に終始していて、ちょっと中弛みな感じがしました。ラストもまあまあ。次作に期待します。2023/12/18
woo
8
読んでると思って買わなかったら読んでなかったと云う、チョット 得したようなこの本♪ 場面がパラっと切り替わるのはこの人特有の筋立てだけど、スリル と意外性のごった煮みたいなストーリーだが、最後はストンと落と し込む辺りは例によって手馴れたもの2015/03/09
あちぇたな
5
以前読んだ気もするが、再読。殺す警官はよく覚えていたので、ロンドンの刑事が殺し屋の裏家業をしていたことが分かったあとの話。警部補から降格したギャランと、元傭兵のアイバーソンの二人の目線で交互に進む。見事にお互いが、どう事件に関わっているか分からず、本人達も分からず進むので面白い。最後のエピソードにも驚くが、殺す警官もこんなかんじだったなと思った。2017/05/12
ケロたん
4
なぜかページが進まない。決して面白く無い訳では無いのだが。2017/10/29
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