内容説明
副業で殺しを請け負う敏腕刑事デニス。とはいっても、標的は悪人だけだ。今回の依頼では3人の麻薬ディーラーを射殺した。ところが、翌朝の報道で被害者が罪もない一般人だったと知る。やがて自分に酷似した犯人のモンタージュ写真が新聞に載り、そもそも依頼が罠だったのではと疑うが…。極悪にして正義漢というアンチヒーロー登場!緻密に構成された、殺人級のデビュー作。
著者等紹介
カーニック,サイモン[カーニック,サイモン][Kernick,Simon]
IT関連のセールスマンを経た後、2002年に『殺す警官』で作家デビュー。英国産ノワールの新鋭として期待される
佐藤耕士[サトウコウジ]
1958年生れ。上智大学文学部英文学科卒業
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
木村 武史
15
まあまあでした。以前読んだ「ハイスピード!」「ノンストップ!」の作者のデビュー作品。正義のためなら殺人も辞さない刑事が主人公のクライム・サスペンス。少女が惨殺された事件を追う中で、行方不明者が出たり、命を狙われることになる。謎がどんどん深まっていき、一気にラストへ。テンポもよく読みやすかった。2023/06/24
對馬 正晃
6
「ノンストップ!」「ハイスピード!」の著者のデビュー作。他作を読んでいないので比較はできませんが、それほどテンポが良いとは思えませんでした。終盤はヒネリが効いていて楽しめましたね。ちょっと追いかけてみたくなる作家さんです☆2019/06/13
naminnie
6
いろんな人が死んで行くけれど、なぜか主人公は不死身だった(笑)なんとも、、、評価し辛い!そして、読んでる人すくなっ!!!2010/07/31
こきゃり
4
思ったより普通の物語。でも面白くないというほど私は嫌いじゃなかった。主人公の正義感に何の深みもないのが欠点かなと思ったけど、ラストの一言でこの単純さと適当さが魅力かもと思い直した。殺人に正義とか悪とかなくて、結局同じ殺人犯なんだなって感じで…。続編があるなら読みたい。2017/10/04
vertigo
4
「覗く銃口」ではさらにシニカルなユーモアが冴えわたってたけど、1作目からやはりこういう語り口だったのね。楽しかった。ある種の英国犯罪映画にあるしれっとした態度と時々顔を出すやたら黒い暴力性が好きなら是非(だいたいサイモン・カーニック本人がガイ・リッチーやマシュー・ヴォーンの下町犯罪コメディに出てくる人の顔だもの)。あとこの人はアクションを描くのが大変うまいのでそのへんも安心。やっぱ時系列でこれから読み始めるべきだったなあ。2011/06/08