感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りく
55
本読みました。 『モーパッサン短編集Ⅱ』(著:モーパッサン、訳:青柳瑞穂) Ⅰに続きモーパッサンの短編集です。この短編集でよく取り上げられていた本物と偽物のテーマについて考察してみました。 http://zizamo2193.hatenablog.com/entry/2017/06/30/1943142017/06/30
ソングライン
10
19世紀後半のパリに住む中産階級の人々の生活を描く短編集です。読みながら、パリとその近郊を描いた印象派画家カイユボットの絵を思い浮かべていました。パリ近郊の水辺の様子と女性の奔放さが描かれる「野遊び」、40年前裕福な家の前に捨てられ、養女として育った老嬢の秘められた恋が切ない「マドモアゼル・ペルル」が好きです。2018/07/30
fseigojp
8
いわゆる都会もの パリの夜を知り尽くした著者の独断場2015/10/09
みくろ
8
モーパッサン短編集2冊目。創作でありながら、その時代その国の日常が見えてくる。正義でもなく悪でもなく、ありのままの人間が表現されているように思う。個人的には「野あそび」「メヌエット」「泥棒」が好き。解説にもあったが、ほとんどの話で女よりも男の方がひどい目にあっていて、女の方はのびのびと自由奔放にその多くがぶくぶくと太って生命に溢れている。美しいパリジェンヌというわけでなく、そうしたどこにでもいそうな活発な女性たちが活き活きと表現されてるのは面白い。3作目は戦争・怪奇編という事で、そちらも読みたいと思う。2015/01/30
viola
8
青柳瑞穂訳。第2巻は、都会編。個人的には第1巻に収録されていたものの方が面白かったけど、なんせ此方には、大好きな「首飾り」「宝石」「勲章」が載っています♪モーパッサンの傑作短編と名高いのは断然「首飾り」ではありますが、阿刀田高氏が言っていたように、ううむ、余韻を考えると・・・たしかに「宝石」のほうがもっと好きかも!今回初めて読んで好きだな、と思ったのは「夫の復讐」「待ちこがれ」でした。3巻の怪奇編はどうかなぁ、あんまりそういうのは好きじゃないので、あまり期待せずに読んでみよう。2012/12/13