内容説明
ふとしたことから宝島の海図を手に入れた、イギリスの港町の宿屋の息子ジム・ホーキンズは、海図をたよりに、宝が埋められているという孤島を目ざして出帆する…。シルヴァーのひきいる海賊の残党と追いつ追われつの激戦を繰返しながら、宝探しをする少年ジムの活躍を描いて古典的地位をかち得ている冒険物語。文豪スティーヴンソンの出世作となった名作である。
著者等紹介
スティーヴンソン[スティーヴンソン][Stevenson,Robert Louis]
1850‐1894。イギリスの詩人・小説家。エディンバラ大学で工学を学ぶが、後に弁護士の資格を取得する。1879年にアメリカへ渡り、翌年結婚し帰国、『宝島』『ジーキル博士とハイド氏』「誘拐されて」等を執筆する。生来健康がすぐれず、1890年よりサモア島に移住するが、4年後に急死した
佐々木直次郎[ササキナオジロウ]
1901‐1943。石川県金沢生れ。東京帝大英文学科卒
稲沢秀夫[イナザワヒデオ]
1928年千葉県生れ。東大英文学科卒。学習院大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
扉のこちら側
110
2016年715冊め。【202/G1000】同じ新潮文庫から新訳が出たのだが、図書館予約を待ち切れずに旧訳で読了。子どもの頃に読ん児童書と同じくわかりやすい展開だけれど、結構血なまぐさい話だったのだな。ジョン・シルバーの名前は一度読んだら忘れられない。ところで、「十五少年漂流記」と比べるとこちらはジム少年のソロ活動だが、端役の一人ひとりのキャラづくりがしっかりされている。2016/09/12
つねじろう
43
説明不要の宝島。新訳本が出ていたので手に取る。数ページめくる。宝島の地図があって「よお、ほの、ほぅでラム一本〜♪」と海賊の歌が聞こえて来たらもうレジに向かってた。子供の頃は当然年が近い船のボーイ、知恵と勇気のホーキンズ少年に心を寄せて応援しながら読んでワクワクしてた。今回は敵役のジョン・シルバーの圧倒的な魅力に持って行かれる。まあ悪役ではあるけど何処か憎めないし狡いし賢いし人間力あるし何てったって彼は海賊なんだから。オウムも肩に乗せてるもんね。幾つになっても楽しめる不朽の名作である事に間違いありません。2016/08/24
しーふぉ
20
子供の頃に読んだ記憶がある。でも読みやすいという訳でもないのね。2017/01/24
とうゆ
19
冒険小説の古典的名著。子どもの奔放な行動が結果的に良い方向に転がり続け、面白かった。盛り上がるストーリーはさすがだと思ったが、何故過去の回想の様な形で物語が語られてしまったのだろう。これによって、ハラハラする感覚が薄れてしまった。2014/06/29
Yushi Suzuki
16
聡明で、活発な少年ジム・ホーキンズは、海の荒くれ者 海賊たちの中で、知恵と弁舌 少しの射撃と K.U.F.Uを駆使しながら、とことんサバイブしていく。欲望渦巻く宝島を舞台に男たちの、容赦ない戦い、少年ジム・ホーキンズのK.U.F.Uはどこまで通用するのか⁉︎生き生きした文面が活力を与えてくれました。2016/05/16