出版社内容情報
それは神への冒?か、穢れた惨劇か――。巫女修行中の姫菜子(きなこ)と環希(たまき)は、「相似巫女(そうじみこ)」と呼ばれるほどうり二つ。ある特別な夜、二人は伝統の神事に参加した。それは閉ざされた村の秘められた祭祀。灯影ゆらめく神託のとき、絶叫が響く。密室と化した本殿で、首と右腕が無い巫女が、祭壇の前に鎮座していた――。謎めいた六人の巫女、二つの家系、禍々しい惨劇の真相とは。〈巫女探偵〉姫菜子と環希の推理が冴えるミステリー。
【目次】
内容説明
巫女修行中の姫菜子と環希は、「相似巫女」と呼ばれるほどうり二つ。ある特別な夜、二人は伝統の神事に参加した。それは閉ざされた村の秘められた祭祀。灯影ゆらめく神託のとき、絶叫が響く。密室と化した本殿で、首と右腕が無い巫女が、祭壇の前に鎮座していた―。謎めいた六人の巫女、二つの家系、禍々しい惨劇の真相とは。〈巫女探偵〉姫菜子と環希の推理が冴えるミステリー。
著者等紹介
月原渉[ツキハラワタル]
1978(昭和53)年神奈川県生れ。2010(平成22)年、『太陽が死んだ夜』で鮎川哲也賞を受賞し、デビュー。個性的な作品を発表し続けるミステリの実力派。日本推理作家協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ほたる
11
設定と事件に引き込まれて楽しく読めたが、ちょっと薄い感じもした。とはいえいい感じであったんじゃないかなと思う。密室で起きていることに加えて、凄惨な現場になっていたのはなぜか。解くための条件の出し方とそれを処理する論理はこの状況ゆえのもので良かった。2025/10/14
ジャム
3
最近巫女モノミステリーの新刊が多い。これも巫女が主役のミステリーで双子のようにそっくりな相似巫女探偵が彼女らの住む因習村で起きた密室殺人を解く話だ。登場人物もほぼ巫女だけというまさに巫女ミステリーで萌える...というよりはモノ悲しさが全編に漂う作品だった。2025/10/20
しゅがー
2
今回はミステリ要素がそこまで多く無かった様に感じた。お話自体は閉鎖的な村の中で起きる事件って感じで面白かったが、大部分が人物に関する内容が多かったのでトリックをバンバン利用した事件が連発みたいなものを期待している人には合わないかも。2025/10/20
century-century
1
全体を通して煽りが多すぎて、反対に真相や謎解き部分が、随分薄い。相似巫女という設定もよくわからない、というか必要性を全く感じなかった。この方の作品が好きで新作が出る度読んでるんだけど、今回は「え、どうしたの…?」と思ってしまった。2025/10/11
c3pomotohonzuki
0
隠し里にある神社とその伝統を守る巫女たち。 祭祀の最中に起きた密室殺人を解くのはよく似た顔立ちの「相似巫女」。 守りであり檻でもある隠し里故の動機、全体に神秘さを感じる描写が良かった。 「何よりも、自分たちがそうであることが幸福だと信じてる」2025/09/29




