出版社内容情報
愛の証となる命──龍は怒るのか守るのか。日織(ひおり)は、志を共にする国主たちの協力により二つの約定締結まで一歩。附孝洲(ふのこうしゅう)軍を挟み討つ準備が進むなか、続く体調の異変が懐妊のためと解る。喜び溢れるなか、胎(はら)の子が通常の六倍の早さで育つことに煩悶していた。一方、報を受けた悠花(はるはな)は、日織の許に向かうため、逆封洲(さかのほうしゅう)の若き国主が母を殺(あや)めるに至らせた己の罪を晒(さら)す覚悟を決める──龍(たつ)ノ原(はら)奪還の戦火燃えたぎる中、産声は上がるのか。
【目次】