新潮文庫 新潮文庫nex<br> 蜘蛛屋敷の殺人

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新潮文庫 新潮文庫nex
蜘蛛屋敷の殺人

  • 大神 晃【著】
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  • サイズ 文庫判/ページ数 336p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101803111
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

名探偵VS名探偵!? 二転三転の推理バトル! 寒い正月のことだった。恋人の現役女子大生イタコ探偵・水鏡氷華【みかがみひょうか】とともに飛?の山奥“蜘蛛【くも】屋敷”を訪れた僕は、迷宮入りした女当主密室殺人事件の謎を調査する。高額賞金に釣られて現れた怪しい便利屋・樋山【ひやま】さんと氷華の火花散らす超絶推理合戦。二人の名探偵が辿り着いたのは、哀しきひとつの真実だった。雪が降るたび思い出す、あの美しい名探偵を。元カノ実家訪問系トラベルミステリ。


【目次】

内容説明

名探偵VS名探偵!?二転三転の推理バトル!寒い正月のことだった。恋人の現役女子大生イタコ探偵・水鏡氷華とともに飛騨の山奥“蜘蛛屋敷”を訪れた僕は、迷宮入りした女当主密室殺人事件の謎を調査する。高額賞金に釣られて現れた怪しい便利屋・樋山さんと氷華の火花散らす超絶推理合戦。二人の名探偵が辿り着いたのは、哀しきひとつの真実だった。雪が降るたび思い出す、あの美しい名探偵を。元カノ実家訪問系トラベルミステリ。

著者等紹介

大神晃[オオガミコウ]
1994(平成6)年、奈良県生れ。『天狗屋敷の殺人』で新潮ミステリー大賞最終候補となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

W-G

486
続編出ていたことに遅ればせながら気づいた。『天狗屋敷の殺人』の殺人が割と好みであったものの、若干拙さを感じる部分が、文章にもトリックにもあった。今作はその辺りがこなれてきた印象。元カノと思い出回想をシリーズの縛りに持ってきて、ワトスン役が残念イケメンという設定が個人的にはツボ。その点、彼女役のインパクトでは前作に軍配があがり、古賀の女難っぷりももう少し追加してほしい要素である。多重解決のクォリティはまずまずのレベルというか、まあこんなもの。しかし、ラストへの持っていき方が前作より格段に良くなっている。2025/10/17

yukaring

69
前作より断然面白い。鳴海くん&樋山さんの元カノ実家訪問系ミステリ。今回訪ねるのは飛騨の山奥にある蜘蛛屋敷。この屋敷で過去に起こった密室殺人の謎を解いてほしいと当主から2人の探偵に依頼が入る。現役女子大生イタコ探偵の水鏡氷華と怪しい便利屋の樋山忍、果たしてどちらに軍配が上がるのか?20年前の事件当時とまったく同じ状況に整えられた屋敷の中と滞在する人々。まっさらな雪とパスコードに守られた密室、ちらつく恐喝者の影。2人の探偵が繰り広げる多重推理バトルから迎える驚きの結末。少ししんみりさせられるラストも良かった。2025/10/22

さっちゃん

49
大学生の古賀鳴海が探偵の樋山と雪の山中で走馬灯のように思い出すのは、元カノの「現役女子大生イタコ探偵」の水鏡氷華の実家を訪れた時のことだった…。/いつの間にか「元カノ実家訪問系トラベルミステリ」シリーズになっていて、さすが超イケメンの古賀ならではという感じ。今回お邪魔する元カノの実家は飛騨高山の野麦山荘。その近くにある「蜘蛛屋敷」で20年前に起きた殺人事件の謎を解くことに。水鏡と樋山の推理バトルが延々と続き、人によってはクドいかもしれないけれど、私はこれがなかなか楽しかった。次の元カノの実家訪問も楽しみ!2025/09/24

さとか

31
20年前に起きた殺人事件を名探偵2人がひたすら推理し合う。被害者はかつて劣悪な条件で女工を集めて製糸工場を経営していた一族の末裔だった。しかも、人の弱みに敏感で、スキャンダルと引き換えに3人の若者を従属させていた。ともなれば、多くの人に恨まれるのは当然。絶対不可能に思える密室破りを、あの手この手で推理する名探偵たち。一つの殺人事件を掘り下げて可能性を探るのがテーマなので、途中は少し飽きてしまったがなんとか最後まで読み切れた。どんでん返しは良かったけど、正直エピローグの二重のどんでん返しはいらなかったかも。2025/09/17

よっち

23
恋人の現役女子大生イタコ探偵・水鏡氷華と飛驒の山奥にある蜘蛛屋敷を訪れた古賀鳴海。迷宮入りした女当主密室殺人事件の謎を調査する第2弾。高額賞金に釣られて現れた怪しい便利屋・樋山と氷華の火花散らす超絶推理合戦。2人の名探偵が辿り着いた哀しきひとつの真実。今回はヤンデレヒロインから一転、現役女子大生イタコ探偵・水鏡氷華という強烈なキャラクターが登場して、テンポ良く過去の事件を掘り下げながら、登場人物の背景や関係性も丁寧に描かれていて、密室殺人に対して多角的なアプローチを繰り広げていく様子はなかなか圧巻でした。2025/09/24

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