出版社内容情報
この町には、死者を蘇生(そせい)させる秘術があるんだよ。生まれも育ちもここ信津(しなづ)町の、健康(たけやす)、昇太、由佳里は、町を支配する信津寺の住職で、悪辣非道な町内会長の権造を殺害することを決意する。酒に酔わせて風呂に沈めて、大成功!のはずだったのに……。なぜか翌朝、ラジオ体操にピンピン元気な権造が。「誰だよ! せっかく殺したクソジジイを勝手に生き返らせたのは!?」殺人犯が蘇生犯を追う、痛快なユーモアメタミステリーの超傑作、爆誕。
内容説明
生まれも育ちもここ信津町の、健康、昇太、由佳里は、町を支配する信津寺の住職で、悪辣非道な町内会長の権造を殺害することを決意する。酒に酔わせて風呂に沈めて、大成功!のはずだったのに…。なぜか翌朝、ラジオ体操にピンピン元気な権造が。「誰だよ!せっかく殺したクソジジイを勝手に生き返らせたのは!?」殺人犯が蘇生犯を追う、痛快なユーモアメタミステリーの超傑作、爆誕。
著者等紹介
五条紀夫[ゴジョウノリオ]
小説家。2023(令和5)年、新潮ミステリー大賞最終候補となった『クローズドサスペンスヘブン』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ちょろこ
118
転がるよどこまでもの一冊。新しい朝、新しい町になるはずだったのに…町内会の独裁者クソジジイをしっかりと溺死で殺害、やったぜ!からのまさかの翌朝生き返りに度肝を抜いた青年たちが蘇生の謎と余計なことをした蘇生犯をとことん追うストーリー。なんとも斬新な展開とどれだけのクソジジイっぷりなのかにワクワク。小さな笑いを散りばめながら狭い町ならではのありがちな圧力、人間関係や秘術やなんやらどこまでも転がる謎。何回も玉の行方に混乱し真相になるほどぽか〜ん。せつないけれど丸く収まった感がよく考えればすごい、ホロリミステリ。2025/07/30
タイ子
97
町内会を牛耳ってるクソジジイが邪魔なので、殺してしまえと3人の幼馴染が実行に移す。お風呂に沈めて確かに殺したはずなのに、朝ラジオ体操に元気に現れたじいさん。どうして?確かに息の根を止めたはず。殺人犯を探せではなく蘇生犯を探せ!命のやり取りが始まり、あまり気持ちのいい読み心地ではないはずが話の面白さについ笑ってしまう始末。これにはふか~い事情が連綿と続いてきて最終章でビックリ。単なるおバカな話で終わらないところがなんかいい。チクワより好きかも。2025/07/25
yukaring
77
相変わらず発想が面白い五条さんのメタミステリ。殺した筈のクソジジイが生き返ってきた!誰が彼を蘇生させたのか?町内会長であり、色と欲にまみれた生臭の坊主の権造を風呂に沈めて殺した健康と昇太、由佳里。しかし次の日のラジオ体操に颯爽と現れる権造。誰が彼を蘇生させたのか?驚く彼らはこの町に伝わる「魂戻し」の秘術、魂玉の存在を知る。次こそは権造を完全に殺すべく魂玉を破壊したい彼らと彼らの策略に気づいた権造親子との玉の奪い合いが始まる。ユニークな掛け合いやドタバタ喜劇に笑えるがラストは少しほろ苦く切ない着地だった。2025/07/02
雪紫
58
まさかこんな結末になるとはな・・・。生まれ場所の排他的な意識やそれでも地元愛もあふるるコメディー系と思えたミステリが、まさかこんな形になろうとは・・・。ある意味言葉に出来ないと同時に動機含めすごくストン、と腑に落ちるよねこれ・・・。2025/08/06
ばう
55
★★町を完全支配する町内会長の非道な行いに業を煮やした3人の若者が殺害を計画。上手くいったかに見えたのに翌朝町内会長は元気な姿を現す。実はこの町には死者を蘇生させる秘術があるらしい。誰が会長を蘇生させたのか?その目的は何?発想はとても面白いと思うけれど物語としてはあまり刺さりませんでした。結末もまあそうするのが良いよねぇと思う終わり方で。「痛快ユーモアメタミステリーの超傑作」とあるけれど「超傑作」かどうかは人によって判断は変わるのでは?というのが率直な感想です😅2026/03/21




