出版社内容情報
三川 みり[ミカワ ミリ]
著・文・その他
内容説明
央大地の八洲の一つ、反封洲国主の長子・伴有間。冤罪により母と共に深い大地の亀裂へと落とされ、尊厳を踏みにじられて生き延びた壮絶な過去を持つ。ようやく救い出され臣下から信頼を得るも、父からは再び亡き者とされ、次期国主の座を異母弟に奪われそうになる。龍ノ原より帰国した有間は、皇尊より賜った書札を携え、戦へ。復讐の鬼と化した男の壮絶なる国盗りが幕を開ける!
著者等紹介
三川みり[ミカワミリ]
広島県生れ。角川ビーンズ小説大賞審査員特別賞を受賞し、『シュガーアップル・フェアリーテイル銀砂糖師と黒の妖精』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
星群
61
シリーズ第3弾。〝あまたの数を、古(いにしえ)では百と喩える。〟今回は、伴有間のサイドストーリーですね。一瞬、あの2人は!?と慌てました。安心してくださいな。2人の様子も伺い知れました。ふと思ったんですが、この逆転夫婦は奥さんの方が8歳も歳上なんですね。さて、有間サイド、異母兄弟の戦いに決着が着きましたね。あとは、父王のみ。百鬼を従えての対決は、どれ程の凄まじさだろうか。手に汗握って次巻へ。2025/03/12
あっか
60
物語の主軸は与里売と共に国に帰った供有間の国主争いへ。完全に有間編かなと思ったけど、皇尊になった日織と悠花との絡みやその後も出て良かった!きっと誰か裏切り者がいるんだろうなーと思ったけど…そっちかー!良いところで終わったので続刊を早く読みたい♪日織と悠花の夫婦問題は、良きところに決着して欲しいなあ…不津王もこのまま黙っちゃいないだろうし、このシリーズまだまだ続きそうで嬉しい。重厚で読み応えがあって、どこか十二国記のような分厚さも感じせさてくれる作品です(三川みりさん、ガイドブックに寄稿がありましたね!)。2022/09/07
Nyah
58
これは楽しい。舞台がしっかり書かれたファンタジー。十二国記を読んだ時に感じた、高揚感、先への期待。ワクワクします。/ 龍ノ原の初の女性皇尊が決まり、八洲の一つ反封洲国主の長子・伴有間は、龍ノ原より密かに帰還し、次期国主を目指す。群雄割拠。寝首をかかれないよう注意し、戦いに挑む。/龍ノ原では皇尊は夫を持つよういわれ‥。「とりかへばや物語」みたいに入れ替えられた簡単だけど、そうもいかないからね。2022/10/19
kagetrasama-aoi(葵・橘)
41
「龍ノ国幻想」第三巻。一、二巻は龍ノ国の成立ちや皇尊(すめらみこと)の即位が中心のストーリー、今巻は央(ひさし)大地の八洲の一つ反封洲(たんのほうしゅう)での国主争いが焦点となっている。因みにこのストーリーは央大地に一原(龍ノ原)八洲が存在している設定。国主争いの中心人物が表紙絵の “有間” 。この有間の生立ちが凄まじく、心震える。言動一つ一つが格好良過ぎ❤️残りの七洲の物語も一国毎語られるとしたら、長いシリーズになりそう!胸が熱くなるストーリー展開、続きが楽しみ。次巻は日織と悠花の話が進むことに期待。2024/02/25
papako
40
伴有間の壮絶な国取りの巻。穴の底で生きていた有間は、信頼できる者たちを得て国主になる。しかし、日和見な姫に騙されなくてよかった。あんた、ほんといい男だ。早く日織との共闘が読みたい。2024/01/07
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