出版社内容情報
「魔法(ウソ)」か、「殺人」か。真実を知るのは、魔女。春。満開の桜の樹の下で、僕は「彼女」に再会した。檻杖くのり。久城という街に住まう、美しくも謎に満ちた存在。「魔女」と称される彼女の周囲では常に事件が起こり……。記憶を失った少女。川で溺れた子ども。教会で起きた不審死。不可思議な謎の原因は「魔法」なのか。あるいはそれは「?」なのか。くのりと僕、二人の高校生の等身大の青春を描く魔法×ミステリー、ここに開幕。
内容説明
春。満開の桜の樹の下で、僕は「彼女」に再会した。檻杖くのり。久城という街に住まう、美しくも謎に満ちた存在。「魔女」と称される彼女の周囲では常に事件が起こり…。記憶を失った少女。川で溺れた子ども。教会で起きた不審死。不可思議な謎の原因は「魔法」なのか。あるいはそれは「嘘」なのか。くのりと僕、二人の高校生の等身大の青春を描く魔法×ミステリー、ここに開幕。
著者等紹介
三田誠[サンダマコト]
1977(昭和52)年、兵庫県生れ。同志社大学卒業。2000(平成12)年、『精獣戦争』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
🔗Akane_Rira. ໒꒱· ゚ @生きる希望がほしい
45
病院の待ち時間中に読了。最初の書き込みは好きだったが、文の書き方がイマイチ。あまり好みではないが伏線などは上手だと思う。続きは買わなくていいかな2024/04/19
ハスゴン
25
不思議なストーリーを読まされて一気に読めました。ラストのセリフが素敵でした。2024/02/07
よっち
24
高校生になって逃げたはずの久城の街に戻ってきた薊拓海。そこで美しくも謎に満ちた存在で「魔女」と称される少女・檻杖くのりと再会する青春ミステリ。記憶を失ってしまう少女、一人で泳いでいて川で溺れた子ども、教会で起きた不審死といった常に彼女の周囲で起きる事件。深い業を抱える彼女と離れても誰も幸せになれなくて、彼女に寄り添って見届ける覚悟を決めことで、二人が果たしてこれからどうなるのか。おそらく同じような運命を辿ったと思われるくのりの両親のことを考えると、その父親が向ける言動の意味をいろいろ考えてしまいますね…。2023/09/27
しぇん
19
三田先生の新作。続くのですかね?死をたべるというか共感する事で徐々に死んでいく魔女と、魔女に魅入られた少年の物語。死に関する事件のせいかゴシックな雰囲気を感じる事件が多いですし、なんとなく救いがない事件が多めに感じました。ただの少年に出来る事が少なそうですが続いたらどうなっていくのかなと2023/11/04
きたさん
16
これもまた広義の特殊設定ミステリなのだな、と思う。不可解な事件を「魔女」が紐解いていく、という世界観と、主人公たち高校生が過ごす青春の切なさが綺麗に噛み合って描かれていたように思います。いろいろ唸らされるところはあるのだけれど、「魔女」の描き方が本当に美しい。タイトルの意味がわかったときの衝撃も印象的でした。2023/10/28