新潮文庫 新潮文庫nex<br> 青銅の魔人―私立探偵 明智小五郎

電子版価格
¥539
  • 電子版あり

新潮文庫 新潮文庫nex
青銅の魔人―私立探偵 明智小五郎

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 176p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101802329
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

気の毒だが、この勝負もどうやらぼくの勝ちらしいね。月夜の晩、銀座の街に現れたのは、青銅の仮面をかぶり歯車の音をさせた不気味な男。貴重な時計を次々盗み出す彼が次に目を付けたのは、手塚邸の「皇帝の夜光の時計」だった。手塚氏は名探偵・明智小五郎に助けを求めるが、神出鬼没の怪盗は宝物を鮮やかに奪い去る。助手の小林少年は、浮浪少年を集めてチンピラ別働隊を組織、怪盗を追い詰めるも、逆に囚われて絶体絶命の危機に――。

内容説明

月夜の晩、銀座の街に現れたのは、青銅の仮面をかぶり歯車の音をさせた不気味な男。貴重な時計を次々盗み出す彼が次に目を付けたのは、手塚邸の「皇帝の夜光の時計」だった。手塚氏は名探偵・明智小五郎に助けを求めるが、神出鬼没の怪盗は宝物を鮮やかに奪い去る。助手の小林少年は、浮浪少年を集めてチンピラ別働隊を組織、怪盗を追い詰めるも、逆に囚われて絶体絶命の危機に―。

著者等紹介

江戸川乱歩[エドガワランポ]
1894‐1965。本名平井太郎。三重県名張市生れ。早稲田大学政経学部卒。日本における本格推理、ホラー小説の草分け。貿易会社勤務を始め、古本商、新聞記者など様々な職業をへた後、1923(大正12)年雑誌「新青年」に「二銭銅貨」を発表して作家に。’47(昭和22)年探偵作家クラブ(後の日本推理作家協会)の初代会長となり、’54年江戸川乱歩賞を設け、’57年からは雑誌「宝石」の編集にたずさわるなど、新人作家の育成に力をつくした(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

キナコ

30
久しぶりの明智シリーズ。個人的にはコメディーチック。少年探偵団の新しい仲間も登場。中編に近いくらい短いが、明智と犯人とのやりとりがテンポよく、現代でも面白いと思えた。シャーロックシリーズをリスペクトしているもの親しみやすい。2023/10/01

北風

15
面白く読めるはず、なんだけど、いまいち……。当時の子供達は喜んで読んだんだろうなー。昨今は、いろいろと科学も発展しているし、いろんなものを読んできてたから、へんな読書経験値が高すぎる。当時のことを思って読むのは難しいものがある……。小林少年がいろいろと困難な目にあっても、勇気と機転で切り抜けるさまは、当時の少年達の憧れであったろうなあ。2022/02/13

だるま

14
何故か最近次々に発行されている乱歩のジュブナイル『少年探偵団シリーズ』の一冊。新装版であり、表紙がこの上なく美しい。『青銅の魔人』は、シリーズの初期の頃の作品なので、アイデアに溢れていてトリックも惜し気もなく使われている。大人の目では馬鹿にされている様なトリックだけど、当時の少年少女はワクワクしながら読んだのだろうなあ。青銅の魔人の正体は? 想像通りの人ですけどね(^-^)。新装版で解説もリニューアル。『むかしむかしあるところに・・・』の青柳碧人さんが担当しているが、解説でも何でも無くて笑ってしまった。2022/03/03

naolog

12
ザ・少年向け感溢れる作品。拉致事件があるのに暴行・殺人が無いところ、優しいですよね。不気味さで恐怖を煽る工夫が見られる…。井戸の先の秘密基地(?)なんて、少年時代の空想に、まさに合致する素晴らしい舞台。2022/09/20

いづむ

12
青銅の魔人の正体のからくりや「皇帝の夜光の時計」を奪う過程には若干強引なものを感じるも、天才明智小五郎と林檎のような赤い頬の小林少年、それに今回はチンピラ別働隊(すごい名前!)の敵の動きの先を読む活躍にただ目をみはるばかり。こういう派手な追いかけっこと騙し合いの繰り返しは癖になります。「トムとジェリー」が好きな人もこのシリーズはお気に召すと思いますぞ(半分冗談、半分本気です)。2022/06/23

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/19196562
  • ご注意事項