内容説明
高利回りのマンションを手に入れたはずが、オーナー生活はなぜか4ヵ月で終了。新幹線の座席が残された部屋、HDDから覚えのない録画が流れたり、バルコニーに鳩の死骸を見つけたり。全て何者かの嫌がらせなのか?格安、駅近、など好条件にも危険が。事故物件をチェックしただけでは見抜けない「謎」を宅地建物取引を極める不動尊子が解明。物件×人を巡る極上ミステリー6話。
著者等紹介
乾くるみ[イヌイクルミ]
1963(昭和38)年静岡県生まれ。静岡大学理学部数学科卒業。’98(平成10)年『Jの神話』で第4回メフィスト賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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machi☺︎︎゛
102
15歳で宅建に合格し、宅地建物取引を極める「不動尊子」が建物を巡る謎を解明する不動産ミステリ。広告とかの間取りとかを見るのが好きだからいろんな間取りが載っていてそれを見るだけでも楽しかった。ミステリだけどライトな感じでさくさく読めた。久々の乾くるみさんはやっぱり面白かった。2022/12/26
昼寝ねこ
101
マンション売買や賃貸物件にまつわる不動産ミステリーの短編集。冒頭に部屋の間取り図が出てきて興味を惹く。ベストセラーになった『変な家』に似ているが、もう少しライトな小説風。多少ホラーっぽいところはあっても恐怖までは感じない。探偵役というか謎解き役は不動尊子という宅地建物取引主任者(現在は宅地建物取引士)の若い女性。最後の最後に登場して事件をズバリ解決するのが小気味良いが、物件現場に唐突に現れるのが不思議だ😅キャラ立ちしているし決めゼリフもあるのでコミカルな感じのTVドラマにすると面白いかもしれない。2024/04/16
ma-bo
69
不動産取引にまつわる短編集。謎解き要素よりは、不動産の豆知識、説明の方が表面に出ちゃてる感が強い。2021/02/22
坂城 弥生
62
思ってたのとはちょっと違ったかな~。宅建のお仕事小説に近いのかと思いきや、部屋を借りたり買ったりする人たちの人間模様がメインだった。2021/04/01
ハゲおやじ
52
これ ”ライトノベル” って分類なの?読みやすいけど 非現実的でも無い内容なんだけどね。別にラノベを馬鹿にしている訳ではありません。この本がラノベに分類されるなら、手を出しても良いのかなぁ…。6話の構成で ヒロインの不動さんは、各話ちょっとしか出てこない。不動産の知識は勉強になる。不動産屋は悪い って感じなんだけど、最終話は ホッとさせられた。あとがき?の様な「不動尊子より」は、確かに… って思う事が書いてあり、作者の遊び心に触れられた。続編に期待だね。…って、年越しで読んでる私って何?2023/01/01