内容説明
生徒たちの心に深い傷を残した担任殺害事件から数ヶ月。一年D組はなんとか日常を取り戻しつつあった。だが、かつてスクールカースト最上位に君臨し、いじめを首謀した元「女王」は、退学させられながらも、何一つ反省していなかった。クラスに残った小さな禍根を利用され、生徒たちは徐々に引き裂かれていく。そして悪意が最高潮になった時、新たな惨劇が―。衝撃の新章突入。
著者等紹介
堀内公太郎[ホリウチコウタロウ]
1972(昭和47)年、三重県出身。早稲田大学政治経済学部卒業。2011(平成23)年、『公開処刑人 森のくまさん』で「このミステリーがすごい!」大賞・隠し玉としてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
nobby
137
なんだかエピローグいよいよの最後が蛇足だなぁ…確かに、それもまたリベンジなんだけど…しかし何とまあ復讐があふれることよ…かつて担任教師殺害のあった一年D組から排除された恨み、相変わらず底辺に位置する者からのキュウソネコカミ、才能ある者への嫉妬に恋恋慕…生々しい悪意や容赦なく卑劣極まる言動がひたすら描かれるのに呆れるばかり…正直、こんな最悪なクラス吹っ飛んでしまえばいい、まさに自業自得と幾度と思わされたことか…現実とは思えない(いや、信じたい…)感覚で読むだけに、あまり嫌な余韻が残らないことだけが救いかな…2020/09/06
ごみごみ
59
うーん、またまたスカッとしない。前2作に引き続き、クズばっかりだった。姫、いやあの悪の女王が黙って引き下がる訳ないけど、それにしてもいったい何人の生徒が犠牲になったんだろう?どんどんエスカレート!巻き込まれる登場人物多過ぎて途中混乱(笑) 神を選ぶか悪魔を選ぶかーーまだ続くってこと?次はもういいかな・・(今はお腹いっぱいだけど、もし続編出たら考えることにします)2020/10/05
坂城 弥生
54
あの記者が死ななかったことが残念なお知らせだった。多分私はことりがかなり好きだと思う。 あとどうでもいいけど、自分がBL妄想に使われる心配をする男はほとんど自意識過剰馬鹿だよ。2020/12/03
うまる
40
シリーズ3冊目は1巻後のリベンジ話。間が空いたので人物を思い出せるか心配でしたが、人物表のおかげで助かりました。特にリタイア組の人達を思い出せたので良かったです。 序盤から、ひとクラスの中で絡み合う復讐心がとても面白い。事件が起きるまで、ミステリだということを忘れて没頭してしまいました。クライマックスの復讐の方法は予想以上だったし、真相の残酷さや人のクズっぷりも良くて、大満足の展開でした。 それにしても、一体何人が同じ学校の2年生に進級できるのやら。2年生のイソジンちゃんもぜひ見たいです。2021/10/04
金吾
39
よくもまあこれだけクズだらけのクラスがあるものだなと感じるくらいすごいクラスです。自分で物事を考えようとしないからなのかなと思いました。南刑事もクズっぷりに磨きがかかっています。しかし一気に読んでしまうのは文章も話も自分には合うのだろうと感じました。エピローグを読んで内容はわすれている2作目も読もうと思いました。2021/03/02
-
- 和書
- 景子の碧い空