内容説明
花の都パリを訪れた未羽と颯人。めくるめくスイーツを堪能し、セーヌ川をクルージングしながら極上のお料理に酔いしれるはずが、若き天才料理人ルイ・デシャンの登場で颯人のテンションが急降下↓帰国後、文化祭準備にはりきる未羽。なのに颯人の様子がおかしくて…この関係、どうなるの?夢に恋に悩むとき、甘~いケーキは救世主。世界に一つだけの青春スペシャリテ第4弾。
著者等紹介
七月隆文[ナナツキタカフミ]
大阪生れ。ライトノベル、一般文芸などジャンルを超えて幅広く活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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こーた
202
子どものころ、漫画本を途中から読む、というのをよくやっていた。限られたお小遣いでぜんぶ買い揃えることはできず、順番に読みたいけど最新巻だって気になる。書店の本棚のまえでウンウン唸って表紙のかっこいい一冊を選ぶ。今日は13巻、来月は5巻、といった具合だ。バラバラに読むから当然はなしは繋がらない。わからない部分は想像で埋める。この人物ははじめて見るけど、以前にも登場してるっぽいな。こいつは敵だったはずだけど、いつの間にか味方になっているぞ。何かあったな。万事そんな調子である。この経験が、いわゆる小説の行間を⇒2019/07/07
Aya Murakami
174
新潮文庫の100冊2019 パリ旅行と文化祭の話。パリがアメリカ人にとっての京都のようなものだとかフランスは主張の国とか…いつも通りのよく調べられた七月作品で今回も安心しました。4巻まで読んでみてケーキ王子は冷酷なのではなく人間不信なのだということがなんとなーく感じ取れてきました。周りのことを気にせず思い切り自己主張したい。この辺がケーキ王子が主張の国フランスを気に入っている理由なのかな?と思いながら読み終わりました。 2019/12/12
bookkeeper
168
★★★★★ 初読。コンクール優勝の副賞としてパリへの研修旅行へ行った颯人と未羽。天才シェフのディナーに衝撃を受けた颯人君は何やら調子を狂わせてしまう。しかし、そんな彼に御構い無しにコンクールのTV放送、文化祭とイベントは次々に続くのだった。 はわぁぁ…!目次で章毎にお菓子の名称が付けられてるのに、5章だけブランクになっていたのに気付いていたさ!何故そうなのか、読んだら納得しました。この名もないケーキ、きっと美味しいだろうなぁ。し、至急お代わりをお願いしますっ(落ち着け)。 「バイトには来るんかーい」2019/09/23
まんがジジィ
128
『未羽よ、あれが巴里の灯だ』のお話し。コンクールの副賞でパリに着いた二人。ガイドのだされた問題をとく颯人。「これ以上書くとネタバレになりますので止めときますねぇ」楽しく読めました。(^^)d2019/07/04
夜長月🌙@読書会10周年
108
両手に王子。こんな展開になるなんて。颯人が本気になればうまくいくでしょう。プチコラムのフランス菓子の話にへぇー。エクレアはフランス語の「稲妻」。しかし最初に付けられた名前は「公爵夫人(デュシェス)」。そしてフランスで最もポピュラーなスイーツ。日本ではちょっと影が薄いのに。2019/12/11