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獣に道は選べない

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  • サイズ 文庫判/ページ数 272p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101801520
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

生きる道なんて誰にも選べない―。実は組長の娘だった彼女と、それでも一緒にいるために、俺は新米任侠になるしかなかった。監視役だと思っていた不器用で無愛想な男は、気が付けばかけがえのない相棒になっていた。人間関係に悩み、生き方に迷い、時に悪意に翻弄されながらも、大切な人たちとともに、俺はこの道を歩み続ける。夜を駆ける二匹の獣の生き様に胸が熱くなる青春小説。

著者等紹介

額賀澪[ヌカガミオ]
1990(平成2)年、茨城県生れ。日本大学芸術学部文芸学科卒。2015年に『屋上のウインドノーツ』で松本清張賞を、『ヒトリコ』で小学館文庫小説賞を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ウッディ

116
任侠の化け狸の元に身を寄せることになった三毛猫という奇抜な設定が理解できずに、なかなか頁をめくる手が進まなかったのは、シリーズ2作目だったからなんですね。自分で選んだわけではない暮らしに戸惑い、恋人の椿に対しても距離を置きながらも、多摩子の事件に関わるうちに、自分を受けて入れてくれる人(?)がいる幸せを再認識する千歳。「小田急」のくだりは笑えて、それなりに面白かったけど、狸と猫の話である必然性があったのかと思ってしまった。あと、続編とわかるような装丁やタイトルにしてほしかった。まずまずでした。 2019/09/11

ダイ@2019.11.2~一時休止

91
猫と狸その2。表紙の雰囲気が前作と全然違う・・・。関係がギクシャクしてしまいましたが最後には仲直りできてよかったです。2019/04/28

ポップノア♪@読書停滞中

79
「猫と狸と恋する歌舞伎町」の続編。化け狸の任侠団体「愛宕組」の組長の娘·椿に恋したばっかりに、組に入るしかなかった三毛の化け猫·谷中千歳と、最初は彼の監視役だった諏訪ですが、徐々に相棒っぽくなって来ました。椿との色恋よりもこちらがメインです。犯罪に巻き込まれますが、そこは猫と狸の物語、ハードボイルドとまでは行かず、都合良く変化を繰り返します。時々、どっちの姿で話しているのか分からなくなりますね(笑) ここで終わるには少々中途半端な印象ですので続編を強く希望します。それにしても椿ちゃんの出番少なかったな~。2019/07/10

ダミアン4号

79
化け猫&化け狸シリーズ第2弾!騙される様に愛宕組に組み込まれてしまった(世間的にこれは“準構成員”と呼ぶのか?)主人公“千歳”…前作の騒動で図らずもコンビを組む羽目になった“諏訪”との友情も…千歳が特別なんでしょうけど…狸は意外と化けるのが苦手で油断する(パワー切れ)と変化が解けて元の姿に戻っちゃうって(笑)で、諏訪のパワー源が“レッドブル”っ!(爆)あれは飲み過ぎると良くないんですよ(笑)椿ちゃんの料理下手ぶりが…まあこういう物語じゃお約束?(笑)恋に迷う二人が少しずつ“着実な愛”に目覚めていく?(笑)2019/06/30

77
化け猫と化け狸の任侠物語。恋バナ、コメディ、ほのぼの、シリアス展開と盛り沢山。シリーズ2作目らしいけど、楽しかった。1作目も読まねば2020/09/17

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