新潮文庫<br> ハルコナ

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新潮文庫
ハルコナ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 238p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101800691
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

世界を救うハルコ。その時、全てを敵に回してもハルコの笑顔を守るのはぼくしかいない──17歳の決意が迸る圧倒的純愛小説。世界を救うハルコ。ぼくは君に何ができる? 5年前、遠夜(とおや)の隣に引っ越してきたハルコは特異体質をもつ少女。数十キロにわたり花粉を消滅させるかわりに、自分の身体には猛毒となるため、宇宙服のような防護スーツを着けなければ外出ができない。通学は遠夜が毎日サポートを続けているなか事故が起き、やがてクラスメートを巻き込む事件に発展する。世界を敵に回してもハルコを守りたい──17歳の決意が迸る圧倒的青春小説!

秋田 禎信[アキタ ヨシノブ]

内容説明

5年前、遠夜の隣に引っ越してきたハルコは特異体質の少女。数十キロにわたり花粉を消滅させるかわりに自分には有毒となるため、宇宙服のような防護スーツを着けなければ外出ができない。通学は遠夜がサポートを続けるなか、事故が起きる。それはクラスメートを巻き込む事件へと発展するのだが。―世界を敵に回してもハルコを守りたい、と願う17歳の決意が迸る圧倒的青春小説!

著者等紹介

秋田禎信[アキタヨシノブ]
1973(昭和48)年東京生れ。17歳で応募した『鬼の話』がファンタジア長編小説大賞準入選。’92(平成4)年、同作を改訂・改題した『ひとつ火の粉の雪の中』でデビュー。ライトノベル作家として活躍を続ける。一方、一般文芸、アニメノベライズ、PCゲームの脚本などにも活動の場を広げている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

50
自分を犠牲にしてだれかが助かって、そのだれかも自らを削りながら相手を守って。シンプルなラブストーリーのようでもあるし、社会原理の批判のようでもある物語。2016/08/22

dr2006

39
初読み秋田禎信。奇想天外だけど起こりえないとも言えない背景造作が三崎亜紀を彷彿とさせる。花粉症が高濃度に人体へ影響を及ぼすようになった近未来、外出すると周囲数十キロの範囲で花粉を消滅させることができる特異体質を持つハルコ。ハルコは外出時に宇宙服のような防護服を着なければならず、主人公の遠夜は彼女の外出を補佐する。抗花粉体質のハルコを保護し活用する公共改善機構が遠夜にその役目を委任している。ハルコの存在をめぐり、改善機構や人の体質の商用に反対する自然派団体、学校、警察等様々なイデオロギーの対立が描かれる。2017/05/08

よっち

35
数十キロにわたり花粉を消滅させるかわりに、自分の身体には猛毒な特異体質の少女・ハルコ。5年前隣の家に引っ越してきてからずっと彼女をサポートする遠夜が、クラスメートとともに事件に巻き込まれてゆく物語。防護スーツを着て介助なしには外出もできないハルコ。そんな彼女とずっと共にいることだけを願う遠夜が巻き込まれてゆく特異体質に対する抗議行動。おかしいと感じながらもヒートアップする構図に不安を煽られましたが、覚悟を決めた遠夜のほろ苦い決断が、本当に大切なものだけは見事守り切ったことにどこか救われた気分になりました。2016/06/27

ひさか

31
2016年7月新潮文庫nex刊。書下ろし。長編。ユニークな世界設定で、対抗花粉体質症というのも、防護スーツというのも面白い。ハルコと遠夜の互いの想いを中心にした話と二人を取り巻く世界がバランスよく配置されていて楽しめました。ラスト付近にあった防護スーツのイラストで、話の理解が深まりました。二人を描いた、またよしさんのイラストが素敵です。2021/07/04

ソラ

31
花粉というのが何の例えだったのかなんとなくわかったところから惹き込まれ、後半一気に話が進んだ感じ。遠夜の覚悟が見事。2016/07/09

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