内容説明
サッカー監督に求められる最大の資質は、優れたパーソナリティーだ!選手の能力と個性を見抜き、個人プレーと組織プレーをバランスよく展開させる。選手の心理マネージメントも欠かせない。「規制と解放のサッカー」「クリエイティブなムダ走り」を手がかりに、プロコーチの目線で試合を分析、監督の役割とその魅力を熱く語る。ジーコ・ジャパンへの提言など大幅加筆した決定版。
目次
1 監督の資質
2 何よりもまず大切なこと
3 攻めの戦術的エッセンス
4 守りの戦術的エッセンス
5 サッカーという心理ゲーム―心理マネージメントの方法
6 「才能」をいかに使うか―スター・マネージメントの難しさ
7 監督が試合でやるべきこと
8 文庫版特別書き下ろし
著者等紹介
湯浅健二[ユアサケンジ]
プロサッカーコーチ。1952(昭和27)年、北海道生れ。大学卒業後、ドイツへ留学。’81年、ドイツサッカー協会公認「スペシャル・ライセンス(プロサッカーコーチライセンス)」を取得。同時に国立ケルン体育大学の専門課程(サッカー)を修了。帰国後、読売サッカークラブ(現東京ヴェルディ1969)の専業コーチをつとめ、日本リーグ、天皇杯、JSLカップで優勝。現在、雑誌の連載執筆など精力的に活動する。また、ホームページでアップされる試合分析は、迅速かつ的確なことで有名。コンサルティング会社を経営するビジネスマンでもある
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tatsuya
15
ちょっと古い本だけあって内容が古めかしい。「いま」のサッカーを追っていかないとなぁ。無駄走りこそがサッカーだと捉えると持久力で勝負の大半は決しているということか。中田英寿氏を絶賛していた。確かデルピエロがナカタはマラソン選手のようによく走るって言ってた気がする。2018/02/11
anco
9
良い監督には優れたパーソナリティが必要であること、サッカーでは無駄走りを繰り返すことが大切であることなどが書かれてありました。現代社会においての、組織作りなどにも役立つエッセンスが盛り込まれていました。10年ぐらい前の本で、懐かしい選手もちらほら出てきました。ナカータは当時の代表では別格の選手だったんですね。2014/11/30
yakisoba
3
サッカーに門外漢の私が「監督とはどんな仕事なのか?」と疑問に思って読んだ本。最初は選手にモチベーションを保たせつつ練習させる過去の経験が書かれているが、小学生チームのコーチングや社会人チームの練習と妙にセコイ。内容に違和感を持ち、著者の名前で検索したら、監督経験が無い人だった。通りで文章が監督の視点で書かれておらず、監督の後ろ姿を眺めて想像で書いてる感じがした。また雑誌連載をまとめた本なので同じ様な言い回しが重なることも多い。「スタジアムで試合を見てたら蕁麻疹が出来た…」的な生々しい話を期待してたのに残念2011/09/19
へー
2
湯浅節を楽しめる一冊。監督という仕事の実際的側面に触れることができます。理論だけでなく精神的な部分にも焦点をしっかり当てようというのは見過ごされがちなことでもありますよね。あと、ドイツサッカーが低迷していた頃にどう改善しようとしていたのかも垣間見れ、今の隆盛と合わせて興味深いところ。2016/01/08
nikman
1
具体的な選手のプレイなどが筆致されており、多分、サッカー好きには垂涎ものの本かもしれない。私はそうでもないので、残念ながら同じ内容が何度も繰り返され、ちょっと飽き飽きしてしまった。2012/05/09