新潮文庫<br> 美酒一代―鳥井信治郎伝 (改版)

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新潮文庫
美酒一代―鳥井信治郎伝 (改版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 255p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101493015
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0123

内容説明

世界に冠たる洋酒メーカー“サントリー”創業者・鳥井信治郎。優れた経営感覚と湧き出るアイディア、それらを実行する行動力と、「スコッチに負けないウイスキーを」という執念が数々の銘酒を生み出した。赤玉ポートワインから、サントリー・オールドへ、現代に通じる鳥井イズムを伝記文学の第一人者が生き生きと描き出す。大阪に生まれ、一介の奉公人から身を起こした男の物語。

目次

第1章 やってみなはれ“ワイン編”(独立への道;それは太陽の色だった;宣伝の鬼 ほか)
第2章 舶来を要せず“ウイスキー編”(寿屋の誕生;ウイスキー造りへの執念;理想の地“山崎峡” ほか)
第3章 時代をみつめた男(先んじて立つ;混乱の中から;自由販売の復活 ほか)

著者等紹介

杉森久英[スギモリヒサヒデ]
1912‐1997。石川県七尾市生まれ。1962(昭和37)年に同郷の作家島田清次郎の伝記小説『天才と狂人の間』で直木賞受賞。自伝的小説『能登』で平林たい子文学賞(’85年)、『近衛文麿』(’86年)で毎日出版文化賞受賞、’89(平成元)年には勲三等瑞宝章を受章するなど伝記文学における第一人者である(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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射手座の天使あきちゃん

97
サントリーの創業者・鳥井信治郎さんの伝記です。 NHKの朝ドラ「まっさん」のモデルでニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝さんもチョイ役で登場(笑) 鳥井さんのブレンダーとしての卓越した才能と宣伝広告に対する先見の明に脱帽ですね。 そして過去の人のエピソードをまるで隣で見ていたように生き生きと甦らせる杉森さんのペンの力にも拍手です!。 2015/01/18

巨峰

58
「やってみなはれ!」、朝ドラ「まっさん」で堤真一演じる大将のモデルとなったのがサントリー創業者鳥井信治郎。ドラマでもすごく魅力的なので、この伝記を読んでみた。脚色されたドラマでは伝え切れていないところがよくわかる。現在ドラマでは国産ウイスキー「角」のヒットがまっさんこと竹鶴政孝の前に立ちはだかるのだが、このヒット商品をブレンドしたのが鳥井信治郎自身で、それには薬屋や洋酒屋などでの幼い頃の丁稚修行で会得した「混ぜ合わせる」技術や新しい物に関する感性が役立っているということなどは、ドラマだけではわからない。2015/02/10

くぅ

47
面白かった。鳥井信治郎その人が面白い人物であると同時に杉森さんの伝える技術もまた素晴らしいのだと思う。巻末に息子さんとの対談など加筆があるが、これが昭和四十一年に執筆されたものだとあとがきで知りビックリ。そのくらい古さがなく活き活きとした文章。朝ドラのマッサンを観ていた私の、鳥井さんのイメージは堤真一だったけれど、読んでいる間中頁の中を彼が駆け回っている感じ。今の時代、もうこんな商売人はいないと思うと残念。湧き出るアイデア、魅せる技術、行動力、信念を貫き通す自信、思いやり。この本で豪快で大きい人をみた。2017/03/16

けいた@読書中はお静かに

28
やってみなはれ!朝ドラのマッサンで興味を持ったサントリー創業者鳥井信治郎。今は大企業のサントリーもウイスキーが軌道に乗るまでは、金策面や戦争や恐慌などの社会面など本当に苦労してた。創業者ゆえのチャレンジ精神は本当にパワフル。サントリーは白州が好き。2014/11/08

時代

14
朝ドラ「マッサン」を観ていて、そんなことより鳥井さんやろ!と気になって読んでみた。知ってるようで知らなかった事が多くためになった訳で。流石鳥井さんはやるなぁと感嘆した次第。山崎には何度か訪れたが、も一度ゆっくり行ってみることにしよう。ウイスキー万歳○2014/11/28

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