内容説明
美術学校で彫刻を学ぶごく普通の学生だった著者が、仏像の彫刻家になることを決断した背景には、あるお経との出会いがありました。たった266字からなる般若心経の不思議な力とは何なのか?中学生にもわかるようにやさしく説明します。「なぜ秘仏にするのか?」「仏は男か女か?」など、仏像・仏教についての素朴な疑問にもお答えします。
目次
第1章 仏師への道
第2章 僧侶・仏師の世界に生きて
第3章 今こそ必要な『般若心経』の知恵
第4章 生まれてよかった一福千観
第5章 知恵と徳をめぐるいろいろな話
著者等紹介
西村公朝[ニシムラコウチョウ]
1915(大正4)年、大阪府生れ。東京美術学校(現東京芸術大学)彫刻科卒。財団法人美術院国宝修理所で千数百体に及ぶ仏像修理に携わる。’51(昭和26)年、得度。現在、京都の愛宕念仏寺住職。美術院国宝修理所所長、東京芸大教授を経て、同名誉教授。紫綬褒章、仏教伝道文化賞、天台大仏師法印、勲三等瑞宝章、東方文化賞などを受けた
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