内容説明
何度行っても尽きない広さと、悠久の文化を誇る大国=中国を、漫画家たちが訪れた。万里長城も兵馬俑も確かにすごい。でも買って帰れるわけじゃない。両手に掴める文化がいいと探してみたら―、そこには無尽蔵の面白雑貨があった。「〓好」「謝謝」を連発し、少しでも仲間に差をつけようと狂奔する、「現代の遣唐使たち」の珍道中記。とにかく、これがボクたちの「中国」です。
目次
座談会 中国って雑貨が面白い!
知ったかぶり都市案内
知ったかぶり中国料理特選
おもちゃ談義 不思議な国だね中国は!
中国雑貨団オールメンバーの私のベスト3(富永一朗;出光永;岩本久則;しとうきねお;鈴木義司;浜田貫太郎;ヒサクニヒコ;古川タク;矢尾板賢吉;矢野徳;山口太一)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ジュースの素
7
1986年に出た本なので随分タイムラグがあるが、しかし中国は基本的に今もあまり変わってない。当時は外国人専用の兌換券社会だったし、高いビルもない田舎のような街だった。漫画家6人が何度もあちこちに出向き、好きな雑貨を買いまくる実話。なんだこれ??と言うような雑貨が多いのは今もあったりする。私も90年くらいに行ったので共通認識?がある。モノを見ればその国のメンタルが解る、本当にそうだ。当時だからこその味わいがあって非常にお勧めです。2019/05/21
つちのこ
4
新潮文庫版。1986年刊。この本が出た頃、中国に旅行した。天安門事件の前で、まだ中国がおとなしかった時代。北京、上海、広州、桂林とめぐる中で、この本にあるような雑貨を眺めたり、買ったりした。大理石のハンコも桂林の舟下り中で彫ってもらったし、ぜんまい仕掛けの粗悪なパンダのぬいぐるみや刺繍や掛け軸、はては人民服や人民帽までお土産に買った。この本は中国の古き良き時代と若かりし頃の昔の思い出に浸るにはうってつけの懐かし本だ。1987/05/23