新潮文庫
寂滅の剣―日向景一郎シリーズ〈5〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 513p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101464145
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

日向景一郎と森之助。宿命の兄弟対決の刻は目前に迫っていた! 滅びゆく必殺剣を継ぐふたりの男を描く――剣豪小説の最高峰。

日向景一郎と森之助――兄弟による対決の刻は、目前に迫っていた。そのような中、彼らが暮らす薬草園に秘蔵されたある物を求め、数え切れぬほどの武士が押し寄せる。静かな江戸の町にたちまち戦国の血風が吹き荒れた。名刀を縦横に振るい、死者の山を築きながら、剣鬼たちは何を思う? 必殺ゆえ世に容れられず滅びゆく流派を継いだ、ふたりの男。入魂の時代小説シリーズ、完結篇。

内容説明

日向景一郎と森之助―兄弟による対決の刻は、目前に迫っていた。そのような中、彼らが暮らす薬草園に秘蔵されたある物を求め、数え切れぬほどの武士が押し寄せる。静かな江戸の町にたちまち戦国の血風が吹き荒れた。名刀を縦横に振るい、死者の山を築きながら、剣鬼たちは何を思う?必殺ゆえ世に容れられず滅びゆく流派を継いだ、ふたりの男。入魂の時代小説シリーズ、完結篇。

著者等紹介

北方謙三[キタカタケンゾウ]
1947(昭和22)年、佐賀県生れ。中央大学卒業後、’70年に『明るい街へ』でデビュー。’83年『眠りなき夜』で日本冒険小説協会大賞、吉川英治文学新人賞受賞。’84年に『檻』で日本冒険小説協会大賞、’85年『渇きの街』で日本推理作家協会賞を受賞。’91(平成3)年『破軍の星』で柴田錬三郎賞受賞。2006年、『水滸伝』全19巻で司馬遼太郎賞を受賞。’07年、『独り群せず』で舟橋聖一文学賞を受賞。’10年、日本ミステリー文学大賞受賞。’11年、『楊令伝』全15巻で毎日出版文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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真理そら

41
景一郎と将監や森之助(初代)の年齢差や状況と森之助と景一郎のそれとを比べると森之助と景一郎の対決とその時期についての景一郎の考え方への理解が及ばないままに読み終えた。が、けだもの揃いの薬草園で一番のけだものはやはり杉屋のような気がして仕方がない。今後の景一郎を思うと読者も無口になってしまいそうな静けさと無力感が漂う。2019/07/01

眠る山猫屋

38
再読。シリーズ最終巻。主人公は、ほぼ森之助。二十年かけた兄(あるいは叔父)景一郎を斬る日が近づいてきた。前回は寂漠感が強かったが、再読して感じたのは再生と虚無感。全てが終わり、物語は振り出しに戻ったような・・・でもそこに残っている壮絶なまでの孤独。孤独しか残っていない。生き残った兄弟が生きているという感覚が感じられないくらいの孤独。理解の及ばない世界だったが、それでも魅せられたのは何故だろう・・・。2019/12/21

Dai(ダイ)

18
物語りの中も現実も20年という長い時を経てようやく兄弟対決に決着。一瞬で。2019/05/20

kinghaya

5
★★ 最期の刀の交じる瞬間までをお膳立てするストーリィが主。最期、そうくるか。と思わせる。特に前作から一気に読むとそう感じる。2019/07/05

ムグムグ

5
終盤、景一郎と森之助の死闘という最大の山場で、森之助ではなく景一郎の心理描写で展開され始めたところで「これはもしや・・」と思ったがやはりそうか、若き森之助は頭蓋から両断されたのか。40歳を過ぎ衰えを感じ始めた景一郎と20才の弟、森之助。景一郎は森之助の手で自身を葬って欲しかったろうに、哀れ景一郎。2018/08/28

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