内容説明
コンピュータ自身が学習し、推論し、判断する人工知能(AI)。これまでのコンピュータとは全く異なった人工知能が、いよいよ社会生活の中に入りこんできた。本書は、いま実用化されつつある人工知能の具体的な製作過程の紹介を軸としながら、人類がこれまでコンピュータに求めてきたこと、そして人工知能が究極的にめざすものを、写真とイラストでわかりやすく説いた文庫オリジナル。
目次
コンピュータを支える人たち
人間がコンピュータに求めたもの
人工知能というコンピュータ
ある人工知能が生まれるまで
情報処理システムとしての人間
コンピュータがつくり出す世界
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
卯月
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職場本棚。1986年刊なので情報が相当古いだろうが、知識ゼロの身からすれば何でも新鮮。職場で時々飛び交う「ファーム」って言葉の意味が判った(苦笑)。世界最初のコンピュータ、エニアックも初耳。日本DECという会社も知らないけど、国鉄が共同で新幹線の運転整理AIを開発する件が超面白い。「到着条件・到着ホームに列車がいないこと」とか人間には常識だが、全ての常識を明確化して条件を与えないとシミュレーションの中で新幹線が止まりまくる。判断するのはAIだけど判断の基礎ルールを与えるのは人間で、上手に与えるのは難しい。2019/09/19