内容説明
江戸有数の薬種問屋の一粒種・一太郎は、めっぽう体が弱く外出もままならない。ところが目を盗んで出かけた夜に人殺しを目撃。以来、猟奇的殺人事件が続き、一太郎は家族同様の妖怪と解決に乗り出すことに。若だんなの周囲は、なぜか犬神、白沢、鳴家など妖怪だらけなのだ。その矢先、犯人の刃が一太郎を襲う…。愉快で不思議な大江戸人情推理帖。日本ファンタジーノベル大賞優秀賞。
著者等紹介
畠中恵[ハタケナカメグミ]
1959(昭和34)年、高知県生れ、名古屋育ち。名古屋造形芸術短期大学卒。漫画家アシスタント、書店員を経て漫画家デビュー。その後、都築道夫の小説講座に通って作家を目指し、『しゃばけ』で日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ehirano1
581
妖怪さんたちが病弱の若旦那を守っているのが何とも微笑ましいです。しかもお菓子貰って喜んでるしwww。若旦那は確かに病弱ですが、心が積極的(≒強い)ですね。当方の中では斎藤一人さんが重なりました。2019/05/18
再び読書
472
ひょんな事から殺しに巻き込まれた妖に守られる主人公の一太郎の物語。香月日輪氏とは違ったスタンスで、妖と共存していく様が面白い。少し読み進めていくスピードは滞ったが、死後の読後感は小気味良い。確かに電気の無い時代、妖と人間は共に生きていたのかも、知れないと思いを馳せるのもまた一興かと思う。時間をおいて次作にチャレンジしていきたい。2013/05/08
よむヨム@book
417
★★★☆☆ 星3つ 体の弱い一太郎とお供の妖で妖がらみの事件を解決していく話。 この本は、しゃばけの初めの本なので一太郎やその関する人達の人柄や関係を事件を絡めて説明している巻だった。 シリーズ化を念頭に書かれているのでは?と思った。 とにかく、サクサク読めるし、情景も文章から浮かぶので読んでいて気持ちがよい。2022/02/25
小梅
352
病弱な若だんな。優しくてほのぼの〜 大福餅の上に砂糖をてんこ盛りにして、その上から黒蜜をかけたみたいに、大事に大事に甘やかすだけ甘やかす両親。 腹違いの兄の存在、出生の秘密、餡作りの下手な親友。 鳴家が可愛い♡2014/02/10
射手座の天使あきちゃん
352
読み易い・登場する妖怪たちが愛嬌いっぱい 間違いなく娯楽小説ですね(笑)