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新潮文庫
国境越え

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  • サイズ 文庫判/ページ数 229p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101448381
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

バリ島の濃厚な花の匂いのもと、チリの娼館で、塩が浮くほど乾いたアンデスの山道で……。滴る旅の官能を五感で紡いだ物語。

いくつもの国境を越え、おれを待っていたものは――。巨大なザックを背負い、塩が浮くほど乾燥したアンデスの山道をおれたち四人は空腹と怒りを抱えて歩き続けた(表題作)。バリ島の深い闇。怪しい女に誘(いざな)われ、花の濃厚な匂いのなか激しいキスをした(「どんどんひゃらり」)。南の島のライオン女、川下りでずぶ濡れになったおれを救ったウィスキー。旅する作家、椎名誠が五感で紡ぐ物語。

内容説明

いくつもの国境を越え、おれを待っていたものは―。巨大なザックを背負い、塩が浮くほど乾燥したアンデスの山道をおれたち四人は空腹と怒りを抱えて歩き続けた(表題作)。バリ島の深い闇。怪しい女に誘われ、花の濃厚な匂いのなか激しいキスをした(「どんどんひゃらり」)。南の島のライオン女、川下りでずぶ濡れになったおれを救ったウィスキー。旅する作家、椎名誠が五感で紡ぐ物語。

著者等紹介

椎名誠[シイナマコト]
1944(昭和19)年、東京生れ。東京写真大学中退。流通業界誌編集長を経て、作家、エッセイスト。『さらば国分寺書店のオババ』でデビューし、その後『アド・バード』(日本SF大賞)などのSF作品、紀行エッセイ、『犬の系譜』(吉川英治文学新人賞)などの自伝的小説、旅と食の写真エッセイと著書多数。映画『白い馬』では、日本映画批評家大賞最優秀監督賞ほかを受賞している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ドナルド@灯れ松明の火

16
写真を元に実話風エッセイにまとめたもの。タイトル作「国境越え」が著者のアルゼンチン旅行の経験も活かしていて一番よかった。椎名さんは恋愛ものや恋愛状況の記述はそんなにうまくないなぁ。2015/03/20

ぽち

9
散文と写真が相乗効果、スリップ・ストリーム感覚を起す。まえがきで触れられているけどこの作品集では写真に文章を付けていくのではなく文章に写真を付けていく、添えていく、当てはめていく。この手法を前提に作品に触れていくのは思いの外刺激的だった、企図のうちに撮られた写真ではなくメモをとるように切り取られてきた膨大な写真からの選択、幾重の作家性が介在しているにも関わらず文章と写真が並ぶ時(それに触れたとたん)人の手から溢れる、歪む。2023/01/05

ikedama99

7
文章に写真をつける試みとのこと。それが影響したのかどうかはわからないが、自分にとってはあまり面白みのない内容だった。収穫は、パタゴニアでの出来事の埋め草の部分だろうか。2018/10/18

Mingus

4
旅先での一枚の写真。写し出される風景から紡がれる言葉たち。写真から物語を想起し繋げていくという独自のスタイルは、小説とも旅行記ともエッセイとも異なる世界観を生み出していく。椎名誠氏独自に肌で体験したこととイマジネーションが写真を軸に混ざりながら、現実でも空想でもない妙なリアリズムが言葉と写真の呼応によって描かれており、絶妙な浮遊感を感じる。それは椎名氏だからこそ、創りあげられる物語なのかもしれない。個人的には蚊の話が好きです。なんだろうな。とりとめもないけれど、何かを残していくような。2017/05/06

たか。

4
これは私小説なのかな?それとも完全なフィクション?椎名さんのエッセイをたくさん読んでいる私としては、少し混乱してくる。私小説だとして、最後の作品に登場したマリコさんとのその後が気になります。日本で偶然に再会したらどうなるのかな?ちょっと妄想しちゃいました。2015/03/02

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