内容説明
タイだのヒラメだの偉い魚の陰で、ヒイラギだのネンブツダイだのの“雑魚”たちはいつも軽んぜられ、悲しい運命を背負っている。勇んで釣りに出かけた仲間たちの本命は、実はこの雑魚。ダシにして雑魚鍋を作り、酒を飲もう!あの〈怪しい探検隊〉の伝説のおバカたちが、焚き火だ、キャンプだ、メシだ、宴会だと再集結。シーナ隊長もドレイもノリにノッての大騒ぎ。シリーズ最新版。
目次
愛と感動のアバサー大作戦
富浦大馬鹿ゴンズイ旅
演歌焚き火の夜はふけて
みかん狩りにすべきだった
ムロアジバカヤロ攻撃
メバル、カサゴのごきげんうかがい
ブンガク的城ヶ島釣魚記
意外痛快トリ貝大勝負
湘南チンポコ騒動
外道松輪サバに釣り飽きる〔ほか〕
著者等紹介
椎名誠[シイナマコト]
1944(昭和19)年、東京生れ。東京写真大学中退。流通業界誌の編集長を経て、現在は作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥
69
「怪しい探検隊」のおバカな乗りに毒されてはや?年。最初の怪しいからは月日は過ぎたけど、このシリーズは好きですね~。椎名さんもお年を召されて、初期の「怪しい探検隊」時代ほどのワイルドさはなくなったけど、やっぱり愉快なメンツとこうしてワイワイやりながら野外生活を楽しむのはいいねえ。こういうのを読むと自分も昔の仲間を誘ってキャンプをしてみたくななります。「キャンプだ!焚き火だ!宴会だー!!」は変わらない。★★★
へくとぱすかる
54
シーナ本の感想を「わははは」などと始めるのが、私の常套手段だったが、この本には、それが許されない。なぜかというと、冒頭のまえがきのタイトルが、「わははははは」だったのだ!(爆笑) 「東ケト会」時代から年月が過ぎたが、シーナさんはお元気である。「小魚でも群れて大きな魚の形になっていれば敵を威嚇できる」という本の紹介が。ここにきてあの「スイミー」の正しさが証明されるとは、実に奥が深い。2017/09/23
えか
34
アトピー対策、安心定食本、その③探検隊シリーズも月日が経ち、メンバーも入れ替わり、釣り雑誌の連載エッセイとして蘇る。彼らが狙うのは、鯛やマグロではなく、ネンブツダイやウツボ、ゴンズイにトウゴロウイワシ、いわゆる、外道と呼ばれる魚である。だから、本命のサバやイワシなど釣ろうものなら、“バカヤロー、刺身にしか、ならねー魚釣りやがって!”と、怒鳴られる。そんな、天上天下唯我独尊完全奴隷制自己中釣行エッセイ。2023/04/07
ツバメマン★こち亀読破中
26
釣りのことはあまり詳しくないので読んでいませんでしたが、「釣りに行く」という大義名分で、男達でぞろぞろキャンプに行きドンチャン騒ぎ…これはまさしく「第三次怪しい探検隊」であるのだなあ。P・タカハシが“長老”として登場していて懐かいぞ!…久々に緩いキャンプに行こうかなあ。2018/05/28
佐々陽太朗(K.Tsubota)
13
椎名氏の『「正しい」より「怪しい」のほうが面白いのだ!文句あっか!!』といった価値観に少なからず影響されたおかげで、正しく清らかな紅顔の美少年であった私はおバカで怪しく厚顔無恥な中年へと徐々に変貌していったのであった。しかし、後悔はしていないよ~2009/07/14