内容説明
真夏の珊瑚礁から一転して、極寒のシベリアに飛んだ椎名誠。彼を待ち受けていたのは、なんと便座の全くない便器だった!ソ連邦トイレ事情にはじまり、地球上の食物連鎖にまで話がおよび表題作のほか、少年期を過した幕張川でのカヌー体験「はじめての川下り」、免許取得までの汗と涙と憤怒の記録「自動車たいへん記」など、全7編を収録。素朴な疑問と正しい怒りの過激実感文集。
目次
ロシアにおけるニタリノフの便座について
万年筆いのち
はじめての川下り
自動車たいヘん記
ストロングな波
梅雨のかたまりをとびこえる話
まつりはいいなあ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tadashi_N
37
椎名誠さんは、予想以上にアクティブ。ロシアのトイレがあまりきれいではないのは、定番らしい。2017/12/07
佐島楓
31
尾籠な話に終始する表題作のインパクトがものすごい。食事前にお読みにならないほうがいいというレベル。けれど、確かに日本だって自然の循環の中で農業を培ってきたわけで、それこそ「くさいものにはフタ」をするようになってしまったのはここ最近なんですよね。それを考えると大事な問題です。2015/02/05
Tadashi_N
26
椎名誠さんは、予想以上にアクティブ。ロシアのトイレがあまりきれいではないのは、定番らしい。2017/12/02
TSUBASA
26
ロシア風のアダ名をつけた仲間たちと酷寒のシベリアを横断することになったシナメンスキーことシーナ氏。ロシアで出くわしたトイレにはなんと便座が無かった。面食らった一同はその話題を皮切りに世界のおトイレ事情に花を咲かせるのであった。ほか、オモシロオカシイエッセイ七編。どれも素朴さとユーモア溢れるシーナ節でした。良かったのは表題作とマイカヌーの進水式を印旛沼でやる『はじめての川下り』、ローカルなお祭り体験記『まつりはいいなあ』。最近はお祭りご無沙汰だったけど来年とか余裕ができたら色んなお祭りを見てみたいなぁ。2017/09/21
たけぼう
6
ロシアの話のみ読みました。きたなーーい便器が椎名さんの手により、ありとあらゆる表現を使い倒して説明してたのが爆笑ものでした。私はロシアに行きたくて行きたくてコロナ明け待ちですが、今もロシアのトイレはこんな感じのままなんだろうか…。それだけが心配。。。2021/11/19
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