新潮文庫<br> 望みは何と訊かれたら

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新潮文庫
望みは何と訊かれたら

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  • サイズ 文庫判/ページ数 621p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784101440255
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

パリの美術館で、槇村沙織は三十数年ぶりに秋津吾朗に再会する。彼こそは、学生運動の果ての凄絶な粛清リンチから身ひとつで逃走した二十歳の沙織を、半年間匿ってくれた男性だった。運命の再会は二人に何をもたらすのか―。殺意と愛情がせめぎあう極限状況で人生を共有しあった男と女ゆえの、根源的な結びつきと、身体も魂も貫く究極の悦楽を描き尽くした著者最高の恋愛小説。

著者等紹介

小池真理子[コイケマリコ]
1952(昭和27)年、東京生れ。成蹊大学文学部卒業。’96(平成8)年に『恋』で直木賞、’98年に『欲望』で島清恋愛文学賞、2006年に『虹の彼方』で柴田錬三郎賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kaizen@名古屋de朝活読書会

117
余韻を残して終わる。 終盤での大転換。 長い前振り。 小池真理子の小説の基本要素を含んでいる。 最後に「望みは何」と訊かれても,答えないのが小池真理子流。 映像作品の「水戸黄門」の印籠のようには明示的ではない。 小池真理子の印籠は、あると思わせて出さないところに価値があるのかも。2012/11/20

カブ

52
1970年代初頭の学生運動のさなか、過激派に引きずり込まれ、リンチ殺人事件の関係者となってしまう沙織。そこから、小銭だけをもって逃走し秋津吾郎に匿われ、そこでの二人の精神的な駆け引きの時間が永遠に続けばいいのにと思いながら、結末が気になる。2017/02/26

ゆか

39
結構な長編でした。時代は1970年代で、その頃の学生運動が主題として物語が進んで行く。連合赤軍とか耳にした事はあるけど、元は学生運動だった事とか、仲間うちでリンチ殺害していた事とか、無知で何も知りませんでした。熱い時代ですね。若い人達がしっかりと自分の思想を持っていた時代。ただ、主人公の女性の事は好きになれなかったし、共感部分も少なかった。単に流されているだけで、自分が何をしたいのか、そうする事で人にどう影響するのかを考えているようには感じなかった。そこがまた妙にリアルでした。2018/06/01

June

33
ここに描かれているのは恋ではないと思う。普通の家庭に育った娘が何故、革命運動に傾倒していくのか?セクトは活動資金を集めるために犯罪に手を染め、目指すのは無差別テロに他ならない。田舎に拠点を移したセクトは次第に狂気を増していき読むに耐えない。そんな極限状態から逃げ出した沙織は吾郎と軟禁生活に入る・・・彼の指から沙織の口へと与えられる食べ物、交わされる性、これはストックホルム症候群だ。恋の甘美さや切なさは感じられない。文章は強く訴えかけてきて、知的な若者たちが迷い込んでしまった思想とは狂気とは何なのか考える。2017/09/13

シュラフ

32
学生運動が武装路線に発展して、その内部で仲間同士のリンチ殺人事件までおきたという狂気の時代のことを真正面から取り上げた注目すべき作品。いまではグループサウンドなどでよき時代と思いがちだが、一方では若者たちの狂気も存在した時代。事件の構図をみると、後のオウム真理教事件もまったく同じである。若者たちというのは愚かであり、またいつかの時代には同じ事件が形を変えておこるはずだ。主人公をして、若者たちはハシカにかかったように・・・と言わしめているが、取り返しのつかなかったことをしてしまった若者たちがとても哀しい。2015/11/15

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