内容説明
恐怖をかきたてる現象は、日常の何気ない空間に潜んでいる―。ホテルの窓辺にあられもない格好でつながれた美しい女の正体とは(「クライ・アイズ」)。マンションのドアに落書きされた不気味な文字(「しるし」)。ゴルフ場で偶然発見された死体は、槍のようなもので刺し貫かれていた―(「杭打ち」)。あなたの身にもいつかきっと降りかかる、得体の知れない恐怖を描くホラー短編集。
著者等紹介
鈴木光司[スズキコウジ]
1957(昭和32)年、静岡県浜松市生れ。’90(平成2)年『楽園』で日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞し作家デビュー。’91年に刊行された『リング』が圧倒的に支持され、その続編『らせん』で吉川英治文学新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スケキヨ
24
恐い話を読みたかったので取りあえず鈴木光司氏を手に取ってみました。「恐さ程度」は「世にも奇妙な物語」ぐらいかなぁ。そんなに怖くなかったです。一番恐かったのが「あとがきにかえて」。2011/12/22
林 一歩
22
琴線に響くモノなし。ちっとも怖くないし。鈴木氏こんなもんではないはず。別の作品を読んでみよう。2013/02/06
_こうちゃん
10
僕の大好きだった(?)鈴木光司の「アイズ」を再読(?)。 以前は鈴木光司のホラーにドキドキしたものだが 嗜好が変わってしまったのか、まあまあレベル。 うーん、いいのか悪いのか?(謎) 以前のようにドキドキせず、ちょっと薄っぺらく感じてしまった。 僕的評価は65点。 「あらすじ・内容」を読む限り、とっても怖そうだけど、そんなに怖くないよ。あっ、普通の人には怖いのかなぁ~(笑)2014/09/29
かやん
7
中ではタクシーがよかった。引き込まれました。ホラーと言うより現実的日常。2013/06/09
カワセミ440
5
鈴木光司さんの才能は枯れてしまったんだろうか?5年ぶりに再読です。新作『鋼鉄の叫び』は似たテーマの『永遠のゼロ』に遠く及ばないし、『エッジ』もちょっと変な作品で、思うに風呂敷を広げ過ぎた感じでした。『リング』シリーズで使い果たしたんだろうなあ。とはいえ、ここ10年の中ではまだ、読めるほうかな。やっぱり、期待が高すぎるんだろうか?鈴木さんの本はちょっと気持ち悪い部分や鼻につく部分ががいつもあるけど、この本にもちょっと感じられます。この短編集の中では『檜』が良かったかな?次回作はどんなもんだろう。2011/05/18