新潮文庫<br> 真説 大相撲見聞録

新潮文庫
真説 大相撲見聞録

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  • サイズ 文庫判/ページ数 397p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784101430027
  • NDC分類 788.1
  • Cコード C0175

内容説明

北の富士と貴ノ花、輪島と北の湖など、土俵を彩った名勝負の裏のドラマを描く「戦後遺恨相撲列伝」。無敵の横綱双葉山の69連勝、実は―「双葉山は『87連勝』だった」、大乃国をはじめ、巨漢力士の大半が栄養過剰による運動不足なのを指摘した「相撲界を直撃した『過保護育て』の付け」など、大相撲を支える裸の戦士たちの姿を写し出し、知られざる土俵の裏側に光をあてる。

目次

相撲の醍醐味
戦後異能力士列伝(「若ノ花は軟体動物である」;暴れん坊・陸奥嵐と「潜航艇」岩風;胴長・琴ケ浜と手長・若葉山;長身・鳴門海と打棄り名人・若浪;「起重機」明武谷と「三所攻め」那智ノ山;「押しの一手」若羽黒と栃光;「土俵の魔術師」2人―貴ノ花と栃赤城)
戦後遺恨相撲列伝(23年秋場所―増位山・東富士戦;33年秋場所―北の洋・栃錦戦;35年初場所―柏戸・大鵬戦;37年春場所―佐田の山・豊山戦;47年初場所―北の富士・貴ノ花戦;49年名古屋場所―輪島・北の湖戦)
戦場の芸術
相撲講談―土俵の修羅たち
王と貴ノ花
カメハメハ大王の贈物―高見山大五郎
空前絶後「土俵際の仕切り」―放駒長吉 相生松五郎
貘を喰った男―安芸ノ海
双葉山を破った「もう一人の安芸ノ海」―綾川
成金王の金を蹴飛ばした豪傑―二代目朝潮
高砂部屋“第二の親方”と占い師―大林、四賀ノ峰
相撲隠語になった男―源武山
「敢闘精神なし」で出場停止処分―青葉山・竜王山
まわしに枕草紙、ねずみ小僧で勝つ―大邱山、増位山
永遠のひとつの力士理想像―天竜
東京大空襲に死す―松浦潟、豊島
双葉山は「87連勝」だった
日本最高の相撲通―天皇裕仁
相撲界を直撃した「過保護育て」の付け(「相撲部屋宿舎現金盗難事件」の謎;花のサンパチ;畑中栄一相撲協会診療所長の警告)
学生に告ぐ「プロは甘くない」(学生横綱豊山への足枷;「アマとプロ」の差がちぢまったという錯覚)
相撲革新論(新国技館ブームの中で;入門前から糖尿病の新弟子たち;協会もマスコミも襟を正せ)ほか

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヨードー

4
この本のかかれた当時(s56)既に相撲界の堕落が書かれているのが面白い。新弟子は「ウルトラマン世代」「過保護世代」なんの苦労も知らない、ただのデブ。食い物変だから脂肪だらけ。しかしそんな世代も今や親方になっている。だから問題が多いのか?おそらく「ゆとり世代つかえねぇー」とか言っているんだろうな。2018/05/23

アヴィ

1
双葉山や大鵬のようなビックネームではなく、小兵力士やわざ師や、どこか憎めない愛されキャラだった力士などの面白い逸話が語られる。ある親方の葬式で、誰も何者かわからない初老の男性が甲斐甲斐しく手伝いをしていて、実はその人が…正体がばれたあとまた何も言わず、誰にも知られず姿を消していたエピソードは、一編の小説を読むような感動があった。本書出版のこの時代に現役バリバリだったサンパチ世代も現代では還暦越え、理事長職を務める八角を筆頭に間もなく定年を迎える。昭和は遠くなりにけり。2025/03/15

lovejoy

0
★★★★2020/04/30

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