新潮文庫<br> 文士の料理店(レストラン)

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新潮文庫
文士の料理店(レストラン)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 274p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101419114
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C0195

出版社内容情報

夏目漱石、谷崎潤一郎、三島由紀夫――文と食の達人が愛した料理店。今も変わらぬ美味しさの文士ご用達の使える名店22徹底ガイド。

「松栄亭」の洋風かきあげ(夏目漱石)、「銀座キャンドル」のチキンバスケット(川端康成)、「米久」の牛鍋(高村光太郎)、「慶楽」のカキ油牛肉焼そば(吉行淳之介)、「武蔵」の武蔵二刀流(吉村昭)――和食・洋食・中華からお好み焼き・居酒屋まで。文と食の達人厳選、使える名店22。ミシュランの三つ星にも負けない、文士ご用達の名物料理をオールカラーで徹底ガイド。『文士の舌』改題。

内容説明

「松栄亭」の洋風かきあげ(夏目漱石)、「銀座キャンドル」のチキンバスケット(川端康成)、「米久」の牛鍋(高村光太郎)、「慶楽」のカキ油牛肉焼そば(吉行淳之介)、「武蔵」の武蔵二刀流(吉村昭)―和食・洋食・中華からお好み焼き・居酒屋まで。文と食の達人厳選、使える名店22。ミシュランの三つ星にも負けない、名物料理の数々をオールカラーで徹底ガイド。

目次

森鴎外と「蓮玉庵」(上野・そば)
夏目漱石と「松栄亭」(神田淡路町・洋食)
泉鏡花と「うを徳」(神楽坂・割烹)
永井荷風と「アリゾナ」(浅草・洋食)
斎藤茂吉と「竹葉亭」(銀座・うなぎ料理)
高村光太郎と「米久」(浅草・牛鍋)
谷崎潤一郎と「浜作」(銀座・関西割烹)
岡本かの子と「駒形どぜう」(駒形・どじょう料理)
川端康成と「銀座キャンドル」(銀座・洋食)
坂口安吾と「染太郎」(西浅草・お好み好き)〔ほか〕

著者等紹介

嵐山光三郎[アラシヤマコウザブロウ]
1942(昭和17)年、静岡県生れ。雑誌編集者を経て、作家活動に入る。’88年、『素人庖丁記』により、講談社エッセイ賞を受賞。2000(平成12)年、『芭蕉の誘惑』(後に『芭蕉紀行』と改題)により、JTB紀行文学大賞を受賞。『悪党芭蕉』が’06年に泉鏡花文学賞を、’07年に読売文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

キクチカ いいわけなんぞ、ござんせん

32
日本の文豪達はどのような所で食事していたか、の大変ゆかいなエッセイ。それぞれ皆こだわりの美味しそうなところばかりであるが(当然不二家やデニーズは出てこない)間に挟み込まれたちょっとした話が面白い。吉田健一がホテルのロビーで父親(茂)と話していたがそれが英語であった事。川端康成は親戚の間を転々として、正月には友人と所に行くしかなかった。成功したのちも正月に運転手付きの車でやってきて「おにぎり食わせろ」とやってきたと言う。山口瞳が小説の舞台にした国立市の掘っ建て小屋みたいな焼き鳥屋。どれも鋭くて秀悦な文章。2017/08/18

浅香山三郎

22
新潮文庫の嵐山さんの文人・文士と食、悪妻などを題材にしたシリーズ。『文人悪食』『文人暴食』『文人悪妻』『追悼の達人』に続いて料理店を取り上げる。文士との関係に依らずとも名店だつた店、文士との関わりから名店になつた店、料理と店、文士と作品との交錯を嵐山さんが絶妙に塩梅してまことに無駄のない味はひである。あとがきにあるやうに、単行本に載せた店の幾つかは既に閉店したといふ。京都の知人に聞くと、本書の水上勉行きつけの店もまうないのだといふ。文学も店も儚いものだと思ふ。2019/11/22

たぬ

20
☆4.5 気に入りのシリーズ。食の描写が鮮やかだとその本自体の魅力もアップする…本当そうだよねえ。今回もおいしそうな料理写真多数。永井荷風の「アリゾナ」と坂口安吾の「染太郎」に特に惹かれた(どちらも浅草)。食べてみたいな~お店はまだあるのかな。初読かと思いきや7年半くらい前に読んでた。2022/10/02

mymtskd

17
「文人悪食」シリーズの番外編といった内容で、本書では料理がカラーで掲載されている。漱石、鴎外から向田邦子、開高健まで近現代の作家が通った「名店」を紹介している。各作家にまつわるエピソードはこれまで通り面白いが、料理の写真がエピソードに合っていないものも多く(作家とは関係のないその店の名物料理など)、そのあたりの粗さが気になった。2021/07/27

nyanlay

16
まさに文士がたくさん出てきて、読み応えありました。作家たちの時代は多少異なるが、それぞれが独自の食に対する意識が垣間見れて、面白かった。行ってみたいお店がたくさん。あとがきにもありましたが、早く行かなくてはと思います。2015/12/09

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