内容説明
天は二物を与えず?美男子ながら極端な短躯ゆえに不遇をかこっていた貧乏侍・郡司八平は、身につけた二刀流剣術と小笠原流礼法を買われ主君に重用されたのも束の間、折しも持ち上ったお家騒動にまきこまれた。すまじきものは宮仕え、ひたすらに恋女房を愛し、無益な争いを好まぬ八平も、今はただ藩の存続のために命を賭ける…。著者会心の時代小説。
感想・レビュー
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Hironobu
2
初読、古川薫さん。なかなか面白かった。短躯で貧乏侍の郡司八平。しかし二刀流の遣い手であり、小笠原流礼法のスペシャリスト。「きらめき」を好まず、自身の昇格にも興味なかったが、藩のお家騒動にまきこまれ命を賭ける。何気なく手に取った本だったが、心に残る一冊。2016/02/07
さっと
1
小倉藩のお家騒動「白黒騒動」を背景に、極端な短躯にありながら小笠原礼法と二刀流剣術を極めた下級藩士・郡司八平の活躍を描いた連作長編。さわやかでよろしい。2012/04/30
みとりで
0
お家騒動を軸に小笠原礼法をアクセントにしたストーリー。二天一流はおまけ。2008/07/11