新潮文庫<br> 傷―慶次郎縁側日記

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新潮文庫
傷―慶次郎縁側日記

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  • サイズ 文庫判/ページ数 398p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101414140
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

空き巣稼業の伊太八は、「身内に迷惑を掛けない」というのがモットーだ。豊蔵から共謀を持ちかけられ、目的の瓦屋に忍び込んだはよかったが、何とそこは豊蔵の弟の家だった。自らの信条に反する仕事をさせられた挙げ句、あらぬ罪まで着せられてお尋ね者になってしまった伊太八―彼の運命やいかに?元南町奉行所同心の隠居・森口慶次郎が人々の心を潤す、粋と人情のお江戸事件簿。

著者等紹介

北原亜以子[キタハラアイコ]
東京生れ。石油会社、写真スタジオに勤務後、コピーライターとして広告制作会社に入社。その間、創作活動を開始し、1959(昭和44)年「ママは知らなかったのよ」で新潮新人賞、同年「粉雪舞う」で小説現代新人賞佳作を受賞。’89(平成元)年『深川澪通り木戸番小屋』で泉鏡花賞、’93年『恋忘れ草』で直木賞’97年『江戸風狂伝』で女流文学賞をそれぞれ受賞する。他の作品に『昨日の恋 爽太捕物帖』『傷 慶次郎縁側日記』など多数
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちゃいろ子

49
初北原さん🎉また好きな作家さんが増えた♪開拓の旅、楽しいです。 でもその度積読も増えていて(^_^;) 何故読もうかと思ったか、大好きな三屋清左衛門と同じ匂いを感じたので、、、。 予想通りの魅力的な主役、そして脇を固めるこれまた魅力溢れる人々。 これはシリーズ読むしかない。 1話めは悲しく辛い過去の話。 2話目からは穏やかな現在の話に。 でも、その穏やかで暖かい日常は、悲しい過去が消えてなくなったわけではなく、その悲しさの上に成り立っているもの。だからこそ切なくて暖かいのかもしれない。 2022/01/15

ともくん

48
また、読むのが楽しみなシリーズ物を見つけてしまった。 江戸人情物って、良いですね。 今後も、追いかけていきたいシリーズです。2021/01/23

おか

42
「深川澪通り木戸番小屋」シリーズを読了したのでこのシリーズに。高橋英樹、石橋蓮司、奥田瑛二、遠藤憲一ってドラマの俳優さんが脳内で動き回った(笑)原作のほうが映像より現実的かな。全部で11作の短編があるが どれもこれも好い❣先ず最初の『その夜の雪』ではわが娘の自害という極限の事件から始まる。その澱を抱え込んで生きていく父親の生き様を描く。北原亞以子さんの文章は男の優しさだけでなく、厳しさをもやすやすと描いていく。そして一遍一遍できちんとした結末が書かれているわけではない。結末は読み手自身に任せられている2023/07/12

モトラッド

28
★★★☆読友さんのレビューがきっかけ。初、北原亞以子さん。コピーライター経験+女性ならではの、良く言えばシャープな視点と筆致。憎まれ口を書くと、創り込み過ぎで肩が凝る。藤沢先生の『三屋清左衛門残日録』に比べ、読み手にある種の緊張を強いる。それが癖になりそうな、良質の時代小説連作短篇集。『その夜の雪』★4、『律義者、春の出来事、腰痛の妙薬、片付け上手、座右の銘、饅頭の皮』各々★3、『似た者どうし』★3.5、『傷』★4、『早春の歌、似ている女』各々★3.5+(順不同)2022/02/06

あすか

21
一人娘を亡くして数年、隠居の身となった元南町奉行所同心、森口慶次郎の周りにはなぜか日々、事が起こる・・・。シリーズの第一弾、読み始めました!すぐに慶次郎に感情移入してしまい、娘を亡くした悲しさ悔しさが込み上げてきました。重みのあるように見える慶次郎だが、心の中はくるくると動き、怒られそうだが可愛らしくも思える(笑)こんなお節介に事件を解決していく爺が主人公もなかなかいいね!2020/11/12

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