新潮文庫<br> 北の川から

新潮文庫
北の川から

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  • サイズ 文庫判/ページ数 216p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784101410104
  • NDC分類 785.5
  • Cコード C0195

内容説明

ツンドラの荒野を悠々と流れる極北の川。厳しくも美しい大自然の中で、何千年と変わらない風景を眺めながらカヌーを漕ぎ、メシを食い、寝て、魚を釣り、本を読み、大いなる自由を満喫するのだ。―ユーコン川からさらに北へ五百キロ。世界中のカヌーイストが憧れるアラスカのノアタック川を始め、ビッグ・サーモン・リバーなど北の川旅を中心に綴った本格的アウトドア・エッセイ集。

目次

ノアタック川アラスカ森林限界線をガクと漕ぎ下る
単純に、より単純に
ノアタック村にて
イヌイットとティー・セレモニー
村の子供はジョン・ウェインが好き
ツンドラの荒野に生きるには
中年男のシャドーボクシング
お前は歌うな
インドア・ファーマーの憧れ
日本の川は全滅する〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

saga

55
【再読】本書のタイトルはノアタック川を意識したものか? この頃から九州・鹿児島に著者の拠点が移っていったのがよくわかる。熊本県五木村の端海野分校でのノリ・クニ兄弟を中心とした地元民との交流が良かった。ネットで検索すると、かなりの山奥。そして、分校は閉校となり、校舎は解体撤去されている。こんなことが熊本から遠く離れた関東で分かってしまうなんて……寂しい限りだ。本書で予告のように触れていた『新・放浪記』は、最近中古で、著者が亡くなる直前くらいに入手。虫の知らせのようで少し複雑。2022/06/22

糜竺(びじく)

32
カヌーイストでアウトドア·エッセイを多く書かれている野田知祐氏の本ですが、初めて読みました。色々と自分自身、生活の中で忙しくしている日々となっていますが、読んでいてアウトドアをしている気分になれて、心が落ち着くような気分になれました。個人的には、本の前半に書かれていた、アラスカの川をカヌーで下った事を書かれていたエッセイは良かったです。自分ではなかなか行けない大自然の川下りを、頭の中で思い描きながら、ゆったりとした気分で読む事が出来ました。こういうエッセイを時には読んでみるのもいいなと感じました。2019/02/25

読み人知らず

3
野田さんの嘘のない正直さがいい。まっすぐに国を憂う。2011/07/13

2
アラスカのノアタック川やカナダのユーコン川、ビッグ・サーモン・リバーでの川下りには、日本にはない自由さとありのまま残された自然がある。一方で「長良川河口堰問題」は、豊かな自然の価値が軽視される日本の現状の象徴でもある。どんなに自然保護を意識した開発であっても、変化がないというのはありえない。失うものと得られるものの大きさを十分考慮し、本当に必要な開発であれば自然破壊もやむをえないが、そうした配慮が見られるケースは日本では少ない。「日本の川は全滅する」という著者の嘆きはこのままでは遠からず現実になると思う。2013/11/28

犬鍋猫次郎

0
読んでて心地が良い(´・_・`)今年の夏は歩いて熊本にでも行こうかしら(´・_・`)2015/03/02

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