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新潮文庫
まんぷく長屋―食欲文学傑作選

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  • サイズ 文庫判/ページ数 265p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101397306
  • NDC分類 918.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

鰻、羊羹、そして親友……!? 命に代えても食べたい、極上の美味とは。池波正太郎、筒井康隆、山田風太郎らの傑作七編を精選。

あまりに美味いのは危険じゃ。池波正太郎「看板」、筒井康隆「人喰人種」、尾崎 翠「アップルパイの午後」、山田風太郎「慶長大食漢」、伊藤 礼「狸を食べすぎて身体じゅう狸くさくなって困ったはなし」、火坂雅志「羊羹合戦」、日影丈吉「王とのつきあい」

内容説明

命を紡ぐ一椀―。異彩を放つ食文学、傑作七編を厳選。

著者等紹介

池波正太郎[イケナミショウタロウ]
1923年、東京・浅草生れ。小学校を卒業後、株式仲買店に勤める。戦後、東京都の職員となり、下谷区役所等に勤務。長谷川伸の門下に入り、新国劇の脚本・演出を担当。60年、『錯乱』で直木賞受賞。90年、急性白血病で死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

57
7人の作家による「食」に関するアンソロジーです。タイトルに「長屋」とありますが、時代ものも現代ものもあり、それぞれの作家の持ち味が生きていました。筒井サンの作品がナンセンスながら面白かったです。読んでいてお腹がすきました。2023/03/29

タツ フカガワ

52
時代小説、現代小説から7話を収録。筒井康隆「人喰人種」が懐かしかった。主人公がどんどん追い詰められて狂気に至るブラックな笑いにハマっていたころを思い出しました。が、なんといってもいちばん面白かったのは山田風太郎「慶長大食漢」。表題の大食漢とは、徳川家康股肱の商人、京の三代目茶屋四郎次郎のこと。美食家の四郎次郎は食べるばかりではなく自ら和洋中を作る料理人で、その味は徳川派でも豊臣派でも魅了する。それが家康の死を招くことに。史実をもとに山風先生の妄想が無限に膨らむ一編で、改めてその想像力と筆力に平伏。2024/02/15

HANA

51
食に関するアンソロジー。あくまで「食」そのものではなく「食欲」である事がポイント。食事自体だったり美味しそうな描写はあまり無く、一捻りも二捻りもしている作品が集められている。特に筒井康隆の「人喰人種」日影丈吉「王とのつきあい」とかにそれが特に顕著。両者とも毒に満ち満ちていて、読みながら嬉しくなってくる。収録作中三篇は時代小説、歴史小説でこちらは真っ当な食かと読んでいたら「慶長大食漢」という怪作があるので、こちらも油断できない。いや滅茶苦茶面白かったんですけどね。編者のセンスが光るアンソロジーであった。2015/11/02

スノーマン

30
食欲と銘打ち、誘われた私は何を読ませられたか…池波正太郎の悲しい清い話から一転、グロい!筆力のためかなり生々しい…。食欲どころかダイエットに良いのでは(笑)徳川家康の話も、羊羹対決も面白かった。つい駿河屋を調べる。(ネットって便利)おお、これが由緒正しい羊羹!江戸時代より前からあるってすごいな!2016/04/13

みずたま

30
何とか読了。初読みの火坂雅志さん「羊羹合戦」が好み。表紙のイラストとタイトルに騙されてしまいました(´Д` )まんぷくとは如何なものか…。ご馳走さまでしたm(_ _)m2015/03/26

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