出版社内容情報
明治末の広島に生まれた礼子は、自由のない故郷を出奔。女優を目指しながら、年下の詩人、水本と暮らしていた。そして出会った文壇の寵児、片岡。礼子は才能ある二人の男を愛し、求められ、引き裂かれていく。三角関係が終焉を迎え礼子が見つけたのは、自らも「書きたい」という情熱だった--。誰のミューズでもない、自分の言葉を紡ごうとするひとりの女を創り上げた、魂を震わせる長編小説。
内容説明
明治末の広島に生まれた礼子は、自由のない故郷を出奔。女優を目指しながら、年下の詩人、水本と暮らしていた。そして出会った文壇の寵児、片岡。礼子は才能ある二人の男を愛し、求められ、引き裂かれていく。三角関係が終焉を迎え礼子が見つけたのは、自らも「書きたい」という情熱だった―。誰のミューズでもない、自分の言葉を紡ごうとするひとりの女を創り上げた、魂を震わせる長編小説。
著者等紹介
窪美澄[クボミスミ]
1965(昭和40)年、東京生まれ。2009(平成21)年「ミクマリ」で女による女のためのR‐18文学賞大賞を受賞。受賞作を収録した『ふがいない僕は空を見た』が、本の雑誌が選ぶ2010年度ベスト10第1位、’11年本屋大賞第2位に選ばれる。また同年、同書で山本周五郎賞を受賞。’12年、第二作『晴天の迷いクジラ』で山田風太郎賞を、’19(令和元)年、『トリニティ』で織田作之助賞を、’22年『夜に星を放つ』で直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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