内容説明
大手生保会社が資金繰りのため国債を投げ売りする事態が発生、国債価格が暴落した。国債頼みの政治は、誰かが終わりにせねばならない…。国家予算を半減すべく、江島隆盛総理のもと若手財務官僚が集い、極秘作戦が始動する。しかし他省庁や与党守旧派が抵抗し、世論も猛反発、メディアの攻撃が渦巻くなか、総理はついに国会を解散する大博打を打つ―。息もつかせぬ緊迫のメガ政治ドラマ!
著者等紹介
真山仁[マヤマジン]
1962(昭和37)年、大阪府生まれ。同志社大学法学部政治学科卒業。新聞記者、フリーライターを経て、2004(平成16)年に企業買収の壮絶な舞台裏を描いた『ハゲタカ』で衝撃的なデビューを飾る。他の作品多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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納間田 圭
116
既に日本の財政破綻の時限装置は…カウントダウン。時の総理は「俺は命がけで止める。パンドラの箱を開けてやる」と立ち上がった。5年後の500万人を救うために…今日救える2人を犠牲にしても良いのか?。総理は…もうこれ以上国債は発行せず歳出を半減させる法案を提案。実現するためには、歳出の大半を占める「社会保障費」と「地方交付税交付金」を0にするしかない。案の定…多くの官僚は大反対。マスコミは一斉に大合唱。反対のデモも起こる。対して総理は「最大の味方は国民」だと信じ… 伝家の宝刀”解散総選挙”で国民投票の道を選択2023/10/03
KAZOO
102
以前にハードカバーで読んでいたのですが、再度読むことになってしまいました。まあでも以前よりも現実的な状況にはなっていると思うのですが。若手財務官僚でこれだけのことをやらかす人はいないとは思いますが(政治家も同じだという気はしますが)。日銀に国債を購入させればいい、というところでは、その総理と日銀総裁が現実の人物ととかぶってさもありなんという気がしました。2024/05/19
k5
63
財政健全化に向けた政治家と官僚の戦いを、デフォルトで国家が崩壊する作中SFと並行して語る、という大きな作りの小説なんですが、全体に小説としてのヘボい感じが拭えません。エスピオナージュ風のところも、選挙戦も、意見の対立するところにまったくの緊張感がなく、「丸めこむ」という言葉が頭をよぎる感じ。思想的に財務省への翼賛感が否めないのも疑問ではありますが、昨今、逆風を受けまくっている思想でもあるので、料理のしようはあったと思うんです。期待して読んだだけに不満足な一冊。2020/12/24
PEN-F
40
国の借金1000兆円….😱せめて1000円くらいなら俺のポケットマネーからきっちり耳揃えて全額お返ししちゃいたいとこなのだが、なんといっても1000兆円ッ‼️∑(゚Д゚) …アコムだってあれほど“ご利用は計画的に♬”って言っていたのに1000兆円って😱😱😱 そもそもホントに返せるのかしら?😭貸した方からすれば、ジャイアンにマンガを貸すようなもんだと思うが…🤔それにしても1000兆円か…🤔 なんかさ、1000000000000000円って全部数字にしてみるともう意味不明な金額に見えてきません?2021/11/14
kk
25
我が国にリアルなデフォルト危機が迫ったとしたら、我々はどうすべきなのか。エンタメ小説というには、何かと怖すぎる物語でした。この分野、ちょっと真面目に勉強してみたい気分になりました。ところで、本作には続編は出ないのかな。なんだか続きがありそうな終わり方だった気がしましたが。2020/05/13
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