内容説明
昭和から平成へ。世紀末に向け時代は移り変わる中で、今後、我々と〈天皇制〉との関わり方は、どのように変わっていくのだろうか?本書は、〈知〉の挑発者・山口昌男と、大宅壮一賞作家・猪瀬直樹が、〈天皇制〉にまつわる、ありとあらゆる事柄を語ることで、日本人の座標を見据え、世紀末・日本の今後の針路を探ろうとする対談集である。「文庫版のための特別対談」を併せて収録。
目次
第1章 天皇制の神話と実像
第2章 都市と天皇制
第3章 レジャーランドをつくった男たち
第4章 天皇崩御と祝祭空間
第5章 近代のなかの異人
第6章 心のなかのミカド
第7章 『ゆきゆきて、神軍』の提起したもの
第8章 世紀末の天皇制
終章 王の身体と日本人
世紀末のミカド―文庫版のための特別対談