新潮文庫<br> 春のこわいもの

個数:
電子版価格
¥605
  • 電子版あり

新潮文庫
春のこわいもの

  • ウェブストア専用在庫が7冊ございます。(2025年06月15日 09時53分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 224p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101388656
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

世界が一変してしまったあの春、私たちは見てはいけないものを覗きこんでしまったーー。持てる者と持たざる者をめぐる残酷なほんとう。死を前にして振り返る誰にも言えない秘密。匿名の悪意が引き起こした取りかえしのつかない悲劇。正当化されてゆく暴力的な衝動。心の奥底にしまい込んだある罪の記憶。ふとしたできごとが、日常を悪夢のように変貌させていく。不穏にして甘美な六つの物語。

内容説明

世界が一変してしまったあの春、私たちは見てはいけないものを覗きこんでしまった―。持てる者と持たざる者をめぐる残酷なほんとう。死を前にして振り返る誰にも言えない秘密。匿名の悪意が引き起こした取りかえしのつかない悲劇。正当化されてゆく暴力的な衝動。心の奥底にしまい込んだある罪の記憶。ふとしたできごとが、日常を悪夢のように変貌させていく。不穏にして甘美な六つの物語。

著者等紹介

川上未映子[カワカミミエコ]
大阪府生れ。2008(平成20)年、『乳と卵』で芥川賞、’09年、詩集『先端で、さすわさされるわそらええわ』で中原中也賞、’10年、『ヘヴン』で芸術選奨文部科学大臣新人賞および紫式部文学賞、’13年、詩集『水瓶』で高見順賞、『愛の夢とか』で谷崎潤一郎賞、’16年、『あこがれ』で渡辺淳一文学賞をそれぞれ受賞。’19(令和元)年、『夏物語』で毎日出版文化賞を受賞。本書は海外でもベストセラーになる。『ヘヴン』の英訳は’22年、ブッカー国際賞最終候補に選出された。’23年、『すべて真夜中の恋人たち』が全米批評家協会賞最終ノミネート作品となる。’24年、『黄色い家』で読売文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

阿部義彦

37
新潮文庫、ほやほやの新刊です。久々の文芸ものかも知んない。これは、作家さんも好きだし、表紙のデザインが秀逸(名久井直子)そして、最初の頁に大島弓子の「バナナブレッドのプディング」からの有名な台詞が!『すべて真夜中の恋人たち』は大好きな小説です。『黄色い家』は未だ読んでないよなー、などと独りごちる。6つの短編です。「あなたの鼻が~」とラスト「娘について」が印象的。前者はルッキズム、後者は同族嫌悪についての、えぐい程のこわい話でした。薄い本ですが、かなりの猛毒です、心して読んで下さい。2025/04/03

Shoji

27
人間って退廃的に出来ているのであろうか、物事を惰性的に考える生き物なのであろうか。感染症が蔓延し行動が制限されている様が書かれていたが、それは、抑圧された環境で喘ぎながら生きる我々の姿のような気がした。重苦しい物語だった。2025/04/18

kana

27
春は変態が増えるというけれど、これはコロナの閉そく感の中で迎えた、個々が孤独な春、自らの内面から湧き上がってくるこわいもの、ということなのか。繋がっていないようでウイルスは広がり、SNSでもこわいものばかりが繋がり蔓延る世界、ということなのか。いずれにせよ身に覚えがある感覚。今とも地続きの感覚。ただもう文章の隅々まで、言葉の端々まで川上未映子節がさく裂していて「こわい」より、「幸せ」が勝つ読み心地。トヨとよしえの愚かさは特に屈折していて、それを掬い取る文体に魅せられるし、一周回って人間らしく愛おしい。2025/03/31

イシカミハサミ

18
蔓延する感染病。 無くなってしまった日常。 続いていく日常。 それまでの当たり前がなくなったことで、 それまで気付かなかった孤独が浮き彫りになったところも あったのかもしれない。 そんなことを考えさせられるような短編集でした。2025/04/26

kaoriction@本読み&感想リハビリ中

15
装丁は淡いピンクの枕でかわいいのに「こわいもの」。春の、こわい6つの短編集。いくつかは既読だった。初読みの『あなたの鼻がもう少し高ければ』が妙に残る。こわい、というよりも、気持ち悪いというか ざわざわ感。イマドキの若い女の子たち、こわいよ。あ、やっぱり こわいのか。そういうこわさか、といま気づく。そして、なんとなく好きなのは『花瓶』。なんとなくヴァージニア・ウルフを思わせる文章で、なんとなく、雰囲気が好きというか。なんとなくね。なんとなく…こわさも、なんとなく。春うららかに、こわい作品たちだった。なむー。2025/05/19

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/22548175
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品