新潮文庫
ホスピスという希望―緩和ケアでがんと共に生きる

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  • サイズ 文庫判/ページ数 360p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101383613
  • NDC分類 498.16
  • Cコード C0195

出版社内容情報

「がん」は痛みに苦しむ怖い病ではありません。ホスピス医が感動的なエピソードを交え、緩和ケアを分かりやすく説くガイドブック。

「がん」は痛みに耐え苦しむ、怖い病気ではありません。ホスピス医である著者は、大事なのは我慢しないこと、ほとんどの痛みは取ることができるのだから、と断言します。人生の最終章を輝かしいものにするためには、どのようなサポートが必要なのか。感動的なエピソードを交え、緩和ケアを分かりやすく説く。最後まで生き抜くためのガイドブック。『緩和ケアでがんと共に生きる』改題。

内容説明

「がん」は痛みに耐え苦しむ、怖い病気ではありません。ホスピス医である著者は、大事なのは我慢しないこと、ほとんどの痛みは取ることができるのだから、と断言します。人生の最終章を輝かしいものにするためには、どのようなサポートが必要なのか。感動的なエピソードを交え、緩和ケアを分かりやすく説く。最後まで生き抜くためのガイドブック。

目次

第1章 素晴らしい患者さんたちとの出会い―輝く人生からの贈り物
第2章 我慢する前にホスピスを訪ねてください―私たちはいつもそばで支え続けます(初めて訪れた患者さんとお話しすること;知ってほしいホスピスの本当の姿;患者さんの苦痛はほとんど取り除くことができます;「心の痛み」にどう対処するか;がん告知について考えてみましょう;ホスピスの現場で考えたこと―最期まで輝くために)
終章 ホスピスのある街を増やそう

著者等紹介

佐藤健[サトウツヨシ]
愛知県豊橋市生れ、1984(昭和59)年名古屋大学医学部卒業、医学博士。中津川市民病院、愛知県厚生連昭和病院、名古屋大学医学部第2外科を経て’91(平成3)年国立豊橋病院へ。’96年より「豊橋ホスピスを考える会」に参加し、地域のホスピス運動に取り組み、2005年国立病院機構豊橋医療センター緩和ケア病棟の開設に尽力、実現した。現在、同医療センター緩和ケア部長。’09年、名古屋で開催された第33回日本死の臨床研究会年次大会の大会長を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やせあずき

8
ホスピスの意味をよく知らなかったこともあり、恐る恐る読んでみたら、やはりかなり重い内容でした。でも、いわゆる終末期、命の期限を突き付けられたときどうするかなんて、これを読むまで深く考えたこともなかったので、戸惑いました。最期を迎えるまでの間、家族や医療者との関わりの中で、現実から目を逸らさないで残された人生を輝かしく生きる、そんなことが自分にできるのかは今のところ全く自信がありません。2014/05/27

ごえもん

5
妻がホスピスに入って50日間、先月、そこで最後を看取っただけに、残された時間が短いからこそ自分らしく人間らしく生きる場所と言う考え方には大いに共感するところ。医療と言えば辛くても苦しくても延命して、いずれは元の健康な体に戻るという発想ですが、元には戻れない病気の場合、辛く苦しい延命だけのための時間よりも、家族との大切な時間を共有することの大切さを実感しました。亡くなって読むのではなく、先に読めばよかったかもしれません。緩和ケアに入る患者さんの苦しい気持ちを理解した上で過ごせたらなおいいですから。2017/09/08

そらいろ

4
【図書館】癌の痛み苦しみはコントロールできる。ホスピスはただ死に行く場所ではない。著者が実際に出会った患者のエピソードと著者自身の熱い言葉からそれらを説く。モルヒネの有効性が強く印象に残る。一番分かって欲しかった事はそれかな。モルヒネが合わない人はどうするのだろう。患者さんとのエピソードが余りにも美しく、正直言って現実味が薄く小説のようだった。脳への転移や認知症の発症などを抱えた患者さんもいるだろうが、どう対応しているのだろう。ベッドが空くのを待っている患者さんも多いと聞くのですが…?(続く)2014/07/15

入江大和

4
ホスピスという場所に抱いていたイメージを根底から覆させられました。痛みと戦う必要も、モルヒネを使う事を悪だと思う必要もないんだと知っただけで、読んで良かったです。先生がホスピスを作ろうと思った過程には運命を感じ、その志を貫いたことには深く感動を覚えました。2014/05/21

SEGA

2
著者は良識のある人だと思います。名医といわれていなくても、標準的な医療をキチンと行う気心の知れた医師に診てもらいたいとあり、同感なのですが、それが結構難しいのでは?2014/05/10

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