感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヨーコ・オクダ
26
大谷センセお得意のウエスタン音楽ネタがたっぷり。音響メーカーの管理職であるサラリーマンが突如警察からマークされる身に…。バンド活動に熱中していた学生時代に関わりのあった人物が数名殺され、しかも盗まれたはずの彼のギターが被害者たちの手元を順に巡っていったという。殺人容疑者ということで社内でも彼を排除しようとする動きが出てくる中、自らの潔白を証明するために直近の殺人事件から過去の盗難事件の謎まで、記録、記憶、閃き等々をつなぎながら解き明かす。苦しい状況に追い詰められる場面もたびたびあって、スリル感も味わえる。2020/07/29
コマンドー者
1
今、大谷羊太郎の本を日本で読んでいる人ってもういないような気がするが、氏の経歴を活かしたバンドもの本格ミステリーである。密室トリックなども盛り込んでいるが、中年となった主人公の青春回顧ものとして読めるので、なかなか読み応えのある作品。2025/05/10
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