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新潮文庫
血に非ず―新・古着屋総兵衛〈第1巻〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 359p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784101380469
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

六代目総兵衛の活躍した元禄・宝永年間から九十余年。享和二年(1802)、九代目総兵衛勝典は、労咳で瀕死の床にあった。嫡子幸之輔を流行病で亡くし、大黒屋内には直系の者はいない。深川で女郎屋を営む女はかつて勝典を誑かして子を孕んだというのだが。後継について勝典は謎の言葉をつぶやいた―「血に非ず」。あの大黒屋総兵衛が帰ってきた。満を持して放つ待望の新シリーズ第一巻。

著者等紹介

佐伯泰英[サエキヤスヒデ]
1942(昭和17)年、北九州市出身。日大芸術学部卒。映画・テレビCMの撮影助手を経て、’75年より、カメラマン、ノンフィクションライターとして活躍。’76年『闘牛』を発表。’81年『闘牛士エル・コルドベス一九六九年の叛乱』でドキュメント・ファイル大賞を受賞。’87年、初の小説『殺戮の夏コンドルは翔ぶ』を発表。以降、多数の国際謀略小説、ミステリ小説を執筆。’99(平成11)年、初の時代小説『密命』を発表。以降、人気シリーズを立ち上げる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

文庫フリーク@灯れ松明の火

58
懐かしや、落花流水剣・三池典太光世。呼応する水呼鈴と火呼鈴。前作六代目勝頼から時は流れ、時代は亨和。九代目大黒屋総兵衛・勝典、死病の床にあって直系血筋の後継者無し。古着屋主人の顔とは別に、家康との約定で、徳川幕府安泰の影御用を務める隠れ旗本〔鳶沢一族頭領〕の顔を持つ代々の総兵衛。十代目大黒屋総兵衛を継承するのは誰、、、、なのですが。うーむ、継承者の設定をどう活かすのか。いささか人間的に、人物が出来すぎの感。まだプロローグなので様子見ですが、佐伯泰英さん。どうぞ、くれぐれもご自愛下さいませ。2011/02/03

はつばあば

33
佐伯さんのシリーズ物はいっぱいあるが、読んだ事も放映されたのも観た事がない。気にはなっていたがどれがいいのか分らない時、読み友さんの感想に「血に非ず」「百年の呪い」が良かったと。「血に非ず」とは?十代目は一番番頭の信一郎か・・・とワクワクしながら読んでいて・・・なんだかトンビにアブラゲをサラワレタ気分。十代目大黒屋総兵衛の器量に注目しながら次巻に。・・・ところで・・この新シリーズどれくらいあるのだろう(-_-メ)2015/02/07

藤枝梅安

31
前シリーズからいきなり百年近く経過したこのシリーズでは、「新」古着屋総兵衛が登場する。九代目総兵衛の死によって血族の男子が絶えてしまう。十代目が誰になるのか、というところから始まる。前シリーズの内容を踏襲しながら、百年後の幕府と「大黒屋」の関係の希薄化を描き、新しい時代に対応する棟梁の出現を待つ一族の様子が展開される。十代目の総兵衛のヒントは過去の作品の中にあったのだ。「交代寄合」シリーズの籐之助同様、総兵衛も海に生きるようになるのだろうか。信一郎とおりんの将来もこのシリーズの重要なファクターになりそう。2012/01/12

ドナルド@灯れ松明の火

16
出た~。新・古着屋総兵衛第一巻。待ってました。6代目総兵衛勝頼から100年経っていた。9代目は嫡子を亡くし、跡継ぎが決まらぬまま労咳で臨終を迎える。10代目の総兵衛は誰が継ぐのか・・・。いきなり、いまや敵と化した御庭番との暗闘、その背後は誰なのか。う~、血沸き肉踊るシーンがいい。読みながら10代目が誰になるかの推理も楽しい。で、やっぱりそう来たかという納得の第一巻であった。次が楽しみだ。2011/04/08

rakim

11
佐伯さんが「最後のシリーズ」になるかもしれないとおっしゃっているこれ、とうとう読み始めてしまいました。「古着屋総兵衛」シリーズを面白く読んだので楽しみです。十代目のこれからの試練は?2016/02/24

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