内容説明
“影”の指令は、将軍綱吉の側室へさる公卿の娘を送り込まんとする柳沢吉保の陰謀の阻止であった。吉保は甲賀の名門鵜飼家を召し抱え、忍者衆を手駒に加えた。総兵衛は襲撃に遭いながらも東海道を西上、京を目指す。一方、富沢町の大黒屋ではるりが忽然と消えた。美雪と笠蔵ら鳶沢一族の面々は決死の覚悟で救出に向かったが…。知略と謀略が複雑怪奇に絡み合う屍山血河の第八巻。
著者等紹介
佐伯泰英[サエキヤスヒデ]
1942(昭和17)年、北九州市出身。日大芸術学部卒。映画・テレビCMの撮影助手を経て、’75年より、カメラマン、ノンフィクションライターとして活躍。’76年『闘牛』を発表。’81年『闘牛士エル・コルドベス一九六九年の叛乱』でドキュメント・ファイル大賞を受賞。’87年、初の小説『殺戮の夏コンドルは翔ぶ』を発表。以降、多数の国際謀略小説、ミステリ小説を執筆。’99(平成11)年、初の時代小説『密命』を発表。人間味溢れる人物造形、豊かな物語性、迫力ある剣戟描写等いずれも高く評価され、広範な読者の熱狂的な支持を得ている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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オレンジ。
7
美雪に総兵衛のややこが出来た。鳶沢一族の跡取りなので総兵衛は喜ぶが、亡き千鶴の懐妊の時とは総兵衛の態度が少し違うような気がする。気のせいかな。甲賀の忍者が妖術を駆使するが、こうなると私は訳が分からなくなるので早く忍者編が終わってと思う。2015/04/07
tak
5
恐ろしい策略だったね。商人としても前に進んだね。2015/10/25
がぁ
5
猪突猛進ですな。ハードボイルド時代小説という感じです。2011/08/28
市之丞
4
書籍購入のための当月資金が尽きた私には、「貧乏たれ」「すかんぴん」の言葉が・・・ブスッ グサッ と \(-o-)/2012/04/17
パーやん
3
綱吉に公家の娘を新しい側室としてあてがって権勢を取り戻そうとする柳沢、高齢の綱吉の寿命を縮める策としてこれを阻止しようとする影と総兵衛。どうでも良いじゃないそんな事...と感じるのだが、鳶沢一族は京都に上りクノイチが化けた姫君を征伐。一方、留守になった富沢町の大黒屋には北町与力が襲いかかるが、ナント内儀の美雪様が跳ね返す。これは快感です(^-^)/。2015/12/16