内容説明
最大体重107kgの女優が、20代の終りに、これが最後、と挑んだダイエット。なぜここまで太ったのか。どうして意地汚く食べてしまうのか。決して平坦でない過去を潔くのぞきこみ、書き留めてみた。苦しい日々。でも私は今、生まれ変わりたい!そしてついに溶かしさったのは、30kg余りの体の脂肪と、ずっとずっと奥底に積もっていた心の脂肪。アラーキーが、変わりゆく彼女を美しく撮り下した。
目次
褐色の柴又
シュワシュワ~と犬のおばさん
チャイルドエロス
ちーかまフレンド
小さな母の裏切り
あいまいな母との別れ
ママ、ひまわりになる
殺風景なごはんの上で
鼻水とエロ本
みっちゃん家のミートソース〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
リタ
4
私は唱子さんという人を全く知らずに読んだのですが、一人の女優として仄かな好ましさを感じました。ナイーヴで傷つきやすくてやさしい、そして自分に厳しい人なのだと。自分をきつく縛り付けるから、食べ物に甘えたくなるのでしょう。食べ物は決して自分を傷付けないし、否定しないから。彼女も言ってるけど、脂肪は自分が背負ったものの重みなんだと思います。その重みを唱子さんは美しさに昇華した。脂肪を纏うことで、一番魅力的な自分を創ることに気付けたのです。その姿を、アラーキーの写真はくもりなく捉えてる。この本はふたりの真実です。2014/02/27
積読の達人
1
モノクロピンクの毒々しい装丁とアラーキーに厨二病心がくすぐられパケ買い2022/10/02
masanobu
0
渥美清さんとの思い出 ふぞろいの林檎 オーディションのお話2021/05/07
ゆうみ
0
自分の足元を見つめられる人2019/10/13