出版社内容情報
源氏物語の謎、世阿弥の「作家」としての力量――。能、歌舞伎、文学などジャンルを超えて語り尽くされた古典の尽きせぬ魅力。
未だに多くの謎を残す日本文学の最高傑作、源氏物語。描かれた女たちから見えてきた、いつの時代も変わらぬ人間の業。光源氏を演じた歴代歌舞伎役者たちの知られざる素顔。世阿弥の「作家」としての類い稀なる力量。「物の怪(け)」とはつまり何なのか……。希代の女流作家と女性随筆家が、能、歌舞伎、文学などの古典名作の魅力を縦横無尽に語り合った、至福の対談。解説・坂東玉三郎
内容説明
未だに多くの謎を残す日本文学の最高傑作、源氏物語。描かれた女たちから見えてきた、いつの時代も変わらぬ人間の業。光源氏を演じた歴代歌舞伎役者たちの知られざる素顔。世阿弥の「作家」としての類い稀なる力量。「物の怪」とはつまり何なのか…。希代の女流作家と女性随筆家が、能、歌舞伎、文学などの古典名作の魅力を縦横無尽に語り合った、至福の対談。
目次
「お水取り」と観音信仰
「葵上」の周辺
物の怪について
源氏物語拾遺
世阿弥のこと
幽玄と変身
昔、男ありけり
戯曲というもの
作家について
著者等紹介
円地文子[エンチフミコ]
1905‐1986。東京生れ。国語学者・上田萬年の次女。日本女子大附属高女中退。早くから古典、特に江戸末期の頽廃耽美趣味に親しんだ。1935(昭和10)年、戯曲集『惜春』を処女出版したのち小説に転じ、『朱を奪ふもの』(’56年)『傷ある翼』(’60年)『虹と修羅』(’68年)の三部作で谷崎潤一郎賞、『遊魂』(’71年)で日本文学大賞を受賞。’67年より『源氏物語』の現代語訳に取り組み、’73年に完成。’85年文化勲章を受章した
白洲正子[シラスマサコ]
1910‐1998。東京・永田町生れ。薩摩隼人の海軍軍人、樺山資紀伯爵の孫娘。幼時より梅若宗家で能を習う。14歳で米国留学、1928(昭和3)年帰国。翌年、実業家の白洲次郎と結婚。’43年『お能』を処女出版。戦後、小林秀雄、青山二郎らを知り、大いに鍛えられて審美眼と文章をさらに修業。’64年『能面』で、また’72年には『かくれ里』で、ともに読売文学賞を受賞している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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