内容説明
数多の芸者と浮名を流すなんざぁ、ほんの序の口。きれいさっぱりケリつけるべく、結婚式中抜けして、愛人宅にしけこんじゃう。都々逸、さのさ、三味線漫談、その艶な喉、粋な音曲、オトナな芸。人気もギャラも、当代随一。だけど、遣いっぷりもまた、ハンパじゃない―。吉行淳之介に「粋」を指南し、寛美・勝新に金の遣い方を教えた凄い芸人。女は焦がれた、男も惚れた、深川男の気っ風一代。
著者等紹介
吉川潮[ヨシカワウシオ]
1948(昭和23)年、茨城県生れ。ルポライターのかたわら、放送作家として活躍。根っからの「笑い」好きで、’79年から演芸評論家として執筆を始める。演者たちへの鋭くそして暖かい眼は立川談志をはじめ、多くの芸人たちの信頼するところ。’97(平成9)年に『江戸前の男 春風亭柳朝一代記』で新田次郎賞を受賞
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