出版社内容情報
国土が余すところなく買収されてしまえば、主権はどこにあるのか。外資による日本の森林買収の現実を克明にレポートした警告の書。
ある日、窓を開けて外を眺めると、見える山という山に外国旗が掲げられている――。これは夢物語ではない。かつて武力で強奪された領土は、現代では金にモノを言わせる外資に買収され、奪われているのだ。法整備はなされておらず、このまま国家の基盤たる国土が多国籍化し続ければ、日本という存在そのものが消滅しかねない。国を守るために我々がすべきこととは。驚愕のレポート。
内容説明
ある日、窓を開けて外を眺めると、見える山という山に外国旗が掲げられている―。これは夢物語ではない。かつて武力で強奪された領土は、現代では金にモノを言わせる外資に買収され、奪われているのだ。法は整備されておらず、このまま国家の基盤たる国土が多国籍化し続ければ、日本という存在そのものが消滅しかねない。国を守るために我々がなすべきこととは。驚愕のレポート。
目次
1 日本を買え(外資に買収されていく日本;狙われる日本の森;日本の水が危ない;森が買われることの何が問題なのか;日本には国家資産を衛るためのルールがない;日本の森と水を衛るのはだれだ;外資が国土を占有する日)
2 ニッポンの漂流を回避する(縄文が一万年以上持続した理由;稲作漁撈文明の持続性に学ぶ;欧米文明による日本人の心の破壊;グローバル市場原理主義による破壊が始まった)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
goro@the_booby
40
森林が外資によって買われている危険を追っている。10年前の本だがその後、どうなっているのか?とても気になる。人口が減り離島や山間部から村が無くなり働き手は外国人に頼るしかなくて領土は脅かされトランプからはあれ買え、これ買えと押し付けられて大変な日本。国にとって民と土地は根幹をなすものとすれば守らなければならないと思うが、本当にどうなっているのか危機感しかなわ。地下水は土地所有者のものでどれだけ汲み上げようが構わない。外資に手放した土地は二度と戻らないかもね。2020/08/14
makio37
2
日本の森が外資に買われている。狙いは水か。私的土地所有権は世界一強い一方で、地籍すら確定していない我が国。アジアにおいて、外国人による土地所有を全面フリーにしている国は日本だけだという。多くの省庁が関わる地下水は法の整備が進まず、土地所有者が好き放題に使えるのが現状。疲弊した地方は後先考えずに共通資源を二束三文で手放す。焦燥感ばかり募る。単に嫌中嫌韓を煽るのではなく、日本人の常識が通用しない相手への備えを固めてもらいたい。戦争できる国にするよりも、遥かに緊急度も重要度も高い案件だと思う。 2014/07/13
うたまる
0
「日本の国土の半数以上に測量図がなく、地籍調査が終わっていないということをわれわれドイツ人は全く知らなかった…。それにしても大きな問題だ」……日本の森林行政のお粗末さと、その間隙を突く外資の危険性を説く本。韓国ですら完了している地籍(土地の戸籍のようなもの)調査が、日本では48%で先進国唯一の未確定国だと?世界では決してあり得ないという土地の絶対的所有権を認める世界屈指のアホ国家だと?外国人は悪いことしないから自由に土地を購入させる世界でも稀な能天気国家だと?ああ、また政治とメディアと学者のつけ回しかよ。2015/02/22
nagata
0
水資源の争奪戦から日本の森林がねらわれている現状と、その対策を通じて、市場原理主義が人類の存亡をあやうくしていることを説いている。TPP参加などは愚の骨頂であることが明らかだろう。2012/12/07
takao
0
ふむ2025/02/03
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- 電子書籍
- 週刊エコノミスト2022年11/15号