内容説明
東京での仕事から撤退し、辿り着いた先は北海道の富良野。大地は清冽、人間は鮮烈。好奇心旺盛、モノにこだわらず、バカ騒ぎ大好き、その上限度を知らない。富良野に棲息する、そんな男たちへの驚嘆が圧倒的な感動へと変わる時、永遠の名作ドラマ「北の国から」が生まれた―。名脚本家が綴った人間讃歌エッセイには、北の大地を揺るがす熱気が満ちる。文庫版では新章「あのあと」を収録。
目次
北海ヘソ縁起
いるかい
山口
「夢か」
メロン崩れたり
冬将軍馳ける
アウト
煙、たなびく
闇鍋の夜
ありンす
さらば、リンさん
ああ!流氷
北大神田書店
赤頭巾ちゃん、起きないで
フィーバー・空知川
雪虫の朝
著者等紹介
倉本聰[クラモトソウ]
1935(昭和10)年、東京生れ。東京大学文学部美学科卒。脚本家。『前略おふくろ様』『北の国から』『昨日、悲別で』『ライスカレー』『拝啓、父上様』『風のガーデン』など、昭和から平成を代表する名ドラマの脚本多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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文庫フリーク@灯れ松明の火
85
「仕事も遊びも大自然が相手。そういう日本人はめっきり少なくなった。そういう幸せな男は」実在した「声が太くて体がでかい」途方もない腕白坊主の生涯描いた故・半村良さんの『どさんこ大将』は冒頭の言葉で結ばれている。東京から富良野へ移住された倉本さんのエッセイ刊行は30年以上前。順位さえ競わない手作りイカダで河を下る大会に、俳優・田中邦衛さんは「先生、これは凄いことだね。こんだけの大人がこんだけ夢中にさ、マジに稚気(バカ)やるべく集まるっていうのはさ、先生、富良野って素敵なとこだね」野生の熊が隣人で、濃密な闇と→2015/07/07
oldman獺祭魚翁
38
この本は再読です。昔図書館で単行本を借りて読んでいます。宮下さんの「神さまたちの遊ぶ庭」を読んでご近所(といっても結構離れてますが)の富良野の話を読みたくなり古書店で見つけたこの本を読んでみました。著者は名脚本家として知られていますが、エッセイストとしても優れた腕を見せてくれます。倉本氏が移住した富良野、其処に住む愉快な住民との交友録が実に楽しいのです。劇団を作って倉本氏に台本を書かせたり、空知川をお手製筏でくだったり、「北の国から」の出演者一行(田中邦衛や竹下景子)を闇鍋で歓待したり楽しい話ばかりですよ2018/08/01
fseigojp
26
北の国から、優しい時間、風のガーデン、倉本総の名作のバックグラウンドがよくわかるエッセイ集2015/10/09
ブルーベリー
3
高校の時読みました(*^_^*) こないだ図書館で見つけて借りました。地元が旭川なので思い入れも強いです、80点2010/08/23
たか。
3
北の大地には個性的でおおらかで面白い人達がたくさんいる。チャバさんは今どうしているのだろう。気になります。2010/02/13