内容説明
「悪者扱いしないでほしい」。私生活を語ることの少ない男性たちが、自身の道ならぬ恋について語り始めた。妻の目をまっすぐ見られないほどの罪悪感に苦しみながらも、長く関係を続けるのはなぜか。恋人の将来をどう考えているのか。妻と恋人のどちらをより愛しているのか―。本音と建前の狭間で揺れる複雑な男性心理に迫り、前作『十年不倫』と対をなすノンフィクションの傑作。
目次
序章 語り始めた男たち
第1章 男は不倫に何を求めるのか
第2章 二人の女にはさまれて
第3章 ジレンマとスパイラル
第4章 「十年不倫」のこれから
終章 得たもの、失ったもの
著者等紹介
衿野未矢[エリノミヤ]
1963(昭和38)年生れ。立命館大学卒業後、出版社勤務を経て書き手に転じる。幅広い取材をもとに現代人の心の奥底に迫るべく、執筆を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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のんすけ
26
前作を読んでいないので比較はできないが、不倫を経験した男性のお話が多数。ただ、やはり男性と女性とは思考回路が違うんだな。と最後に思いました。2019/01/22
chinayo
8
解説によると、本作は「十年不倫」の続編とのこと。題名のように、男性に取材し、本作をまとめたらしいが、所々に筆者本人(女性)の話が入ってきたり、何人か女性の経験談も入ってくる。幾つかの章にわかれて書いてあるが、分けるほどの内容か、と思ったし、人物を特定されるのを恐れ、内容が全く薄っぺらい。2015/11/01
DEXTERITY
8
前作〜に比べて今ひとつ。テーマが男だからなのかな。語り手の移行が曖昧で、どれがどのエピソードか名前を確認し直さないと分からず。そもそも一般化するのは無理なのでは、というのが個人的結論。よくアンケートつって数字がでたりすると、誰が真面目に答えんねん、と思う。このネタは個人内の幻想で終わらせるべき。あとがきで偶然性に触れていたけど、それも所詮後付けに過ぎない。否定はしないけど、美化するのは本当に、嫌い。2014/11/25
バーベナ
6
男目線からの十年不倫。ドロドロさはほとんど感じられず。これだけ続くと居心地の良い関係のようになっていくのね。だから続くのか・・。どんな関係を選ぶのも自分だけれど、お金が絡んでは(余裕があるなら別)厳しいなと思った。2016/12/06
emily
1
★★★☆☆興味深かったけど、最後の方はくりかえしみたいに感じた。男の人の言い訳を冷静に眺められるのはおもしろかったけどだんだん飽きた、みたいな。同性の意見じゃないし、あんまり共感って感じじゃなかったからかな。安定の中にはしがらみがあって、自分の現状を上手く受け止められないと、そこじゃないどこかへ行きたくなるんだろうなって思った。2010/06/06